小樽市(迫俊哉市長)の推薦を受け、社会福祉法人恩腸財団済生会支部北海道済生会(病院新築事業)が、一般財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団・東京)が表彰する2024(令和6)年度ふるさと企業大賞(総務大臣賞)を受賞。
12月18日(水)11:00から伝達式を行い、地域総合整備財団・杉原弘敏参与、北海道済生会・近藤真章支部長と櫛引久丸常務理事、同会小樽病院・和田卓郎病院長他、北海道銀行小樽支店・栄森剛支店長が出席した。
北海道済生会は、ふるさと融資を活用し事業を積極的に展開。地域の雇用を増進し経済を発展させるなど、地域の振興に多大な貢献をしたことが評価された。
同大賞は、地域振興に資する事業活動を実施している民間事業者を顕彰し、その活動を全国に広く周知することで、地域の振興・地域経済の活性化と魅力あるふるさとづくりの推進に資するものとして、 2002(平成14)年度からふるさと財団が表彰を行い、これまで全国202事業者が受賞。2024(令和6)年度は同会を含む10事業者が受賞した。
杉原参与は、「ふるさと財団は、1988(昭和63)年12月に47都道府県および全ての政令指定都市の出損による財団法人として発足し、30年以上にわたり活動。事業の中で大きな柱のふるさと融資は、地域振興に資する民間投資を支援するために都道府県及び市町村が長期の無利子資金を融資する制度。
企業大賞は、ふるさと融資を受けた事業の中で、特に地域振興に資する事業に毎年贈っている。北海道済生会の功績は、小樽市と地域共生社会の実現に関する包括を連携協定し、福祉の分野で行政と連携。
また、ウイングベイ小樽内に病院が運営するリハビリ施設・相談支援ンセンター・発達支援事業所・就労支援施設などからなる済生会ビレッジを開設。3点目は、医療機関・行政・民間が連携し、地域の資源を活かしながら高齢になっても、その地域で元気よく暮らし続けることができるウェルネスタウンづくりに貢献したことが評価された」と説明した。
迫市長は、「北海道済生会小樽病院は、本市だけではなく、北後志地域の医療を支える中核病院として長年に渡り尽力をいただいている。2013(平成25)年に築港地区に病院を新築される際、ふるさと財産のふるさと融資制度を活用し病院新築事業を開始。その時撒かれた種が、このように素晴らし花を咲かせたのは関係者の尽力の賜物。
北海道済生会と小樽市は、包括連携協定を締結している。北海道済生会では同じ築港地区のウイングベイ小樽と連携され、ウェルネスタウン構想を中心としたまちづくりも進め、ウエルネスなまちづくりのため外出のきっかけとなる無料送迎バスを運行し、商業施設内に発達支援センター事業所を開設し、全年齢を対象とした事業を進めている。保健所も12月にウイングベイ小樽に移転し、さらに3者により連携しながら、高齢者から子育て世代からも選ばれるまちづくりを進めたい」とさらなる協力を求めた。
近藤支部長は、「北海道済生会は今年創立100周年を迎え、新築移転の際、ふるさと融資を使わせてもらい、2013(平成25)年8月に築港地区でスタートした。その後、2020(令和2)年に北海道済生会小樽病院重症心身障がい児(者)施設みどりの里を併設した。これを機会にウエルネスタウン構想を立ち上げ、済生会ビレッジを拠点に、まちづくりのために努めてきた。これからも小樽市に共生社会の実現に向けてお手伝いしていきたい」と述べた。
櫛引常務理事は、「本業は福祉や病院ではあるが、まちづくりにチャレンジしてきた。取り組んできたことが評価され光栄で、職員にとっても間違ってなかったと励みになる。ウエルネス構想はまだまだ磨き上げが必要で、小樽市とさらに連携を深め、地域づくりをしたい。より活発にする意気込みとなる」と気持ちを新たにした。