おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)は、12月14日(土)から冬期営業を開始し、−3℃前後の厳しい寒さの中、国内外から大勢の来館者が訪れた。
冬期営業の見どころは、1日3回(11:30・12:40・14:40)実施のペンギンの雪中散歩。ジェンツーペンギン最大14羽が、敷地内の特別コースをよちよち歩きで散策する様子を披露した。
初回の11:30からは、今年生まれた最年少のヨウも国内2番目に高齢のダディも参加し、14羽勢揃いの散歩が行われた。ペンギンの健康増進とより多くの来館者に観てもらうため、これまでの散歩コースを100m増やして250mに拡張。
飼育員によるペンギンに纏わる話に耳を傾けながら、ペンギンコースを囲むように来館者約400名が詰めかけ、ペンギンの歩く様子をカメラやスマートフォンに収めていた。
バンドウイルカのメリーが出産のため中止としてイルカショーも再開した。ショーは11:00・13:00・15:00の3回でメスチームのみとし、オタリアショーも休止とした。初回の11:00からは、立見がでるほどの来館者でイルカ人気の高さが伺えた。
メリーと仔のレンカの親子とメリーより少し体が大きいロビンがショーに参加。レンカはほとんど泳ぎ回っているだけで、たまに真似をしてジャンプする様子も見られた。
メリーとロビンは鳴き声を披露したり、健診のため採血・体温・体重測定を実施するにあたり、検温するポーズを見せたり得意なジャンプを披露し、20分ほどのショーを展開した。
道内在住の7歳の女児は、「ペンギンの歩く様子は可愛かった。イルカの仔の泳ぎがとても速かった」と話した。
冬期営業の企画・アザラシのお食事タイムは、6年前までショーで活躍していたゴマフアザラシののぞみが出演して開かれた。
冬の目玉特別企画・おたる水族館ウインターガイドは、1月毎週日・水曜日13:10〜14:20(全9回)に、限定15名で閉鎖中の海獣公園で実施される。
今年は、これまで一般客立入禁止の水族館管理スペースにも案内してくれる特別感が満載。飼育員のガイドを聞き、冬の日本海の自然の厳しさを感じつつ、生き物たちの生き生きした様子が観察でき、運が良ければ、野生のトドやアザラシ・オジロワシにも遭遇できるチャンスがある。対象者は小学5年生以上で参加費1,000円。申込方法はこちらから。
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