オーセントホテルバーテンダー野田さん 北海道産業貢献賞受賞

 卓越した技能者に贈る2024(令和6)年度北海道産業貢献賞(バーテンダー)を受賞した、オーセントホテル小樽(稲穂2)に勤務する野田浩史さん(56)が、12月13日(金)9:00から市役所(花園2)市長応接室で受賞の報告を行った。

 

 同賞は、同一職種で25年以上実務経験を有し、かつ満年齢45歳以上の現役技能者で、卓越した技能を有し、作業の改善による生産性・後進の指導による技能水準の向上に貢献した技能者に贈られる。2024(令和6)年度は野田さんを含む15名が受賞した。

 

 野田さんは、30年以上にわたりバーデンダーとして従事し、1997(平成9)年から同ホテル開業前の準備室に勤務し、PBO全国カクテルコンペティションアビリティ部門で総合優勝を果たすなど、優れたカクテル制作技術及び創作センスで数々の協議会で優秀な成績を収めている。

 

 2012(平成24)年からは、北海道などの後援を得て全国カクテルコンクールを主催し、道産農作物を使った価値向上やバーデンダーの技術向上に大きく貢献している。

 

 現在も、同ホテル執行役員として飲料部長を務め、キャプテンズバーで週4〜5回バーテンダーとして勤務。小樽でしか味わえないオリジナルカクテルに努力を惜しまない。

 

 2022(令和4)年6月には、一般社団法人日本ホテルバーメンズ協会会長に就任し、現在2期目を務め、業界の発展に努め全国大会で優勝する後進を輩出するなど、バーデンダーの育成にも力を注いでいることなどが評価された。

 

 迫俊哉市長は、「北海道産業貢献賞を受賞され誇りに思う。何より会長を務めている方が小樽にいる。最近は観光客も増え質の高いサービスが求められ、野田さんには小樽観光にも貢献してもらっている」と敬意を表した。

 

 野田さんは、「バーは世界共通で、外国人観光客が雰囲気や商品などをスマホで調べていて、オーセント以外に宿泊している外国人観光客もバーを訪れていて、おもてなしのウエルカムカクテルにはメッセージ性があり、小樽の夜の楽しみ方としてバーのカルチャーをアピールしたい。

 

 この受賞は私自身にではなく、これまでの職業や先人・後輩がもらった賞。バーテンダーをしていて、小樽の町に育てられてきた思いがあり、首都圏に劣らない最良のものを提供できるように練習している。その結果として、小樽に来ないと飲めない・過ごせない場所に繋がればと思う。

 

 技術の前提にあるのが接遇で、バーデンダーは町のコンシェルジュとして、来ていただいた方がどのように過ごしてもらえると良いのかを考えている。より様々な幸せな時間を作りたい。2004(平成16)年に第1回全国ノンアルコールカクテル大会で優秀賞を受賞するなど、ノンアルにも力を入れ、ノンアルでも酔う体験の提供をいかにできるか、需要の広がる中でしっかりとリードしていきたい」と語った。

 

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