身体障害者自立更生者に井上さん表彰

 小樽市(迫俊哉市長)では、一般社団法人小樽身体障害者福祉協会(浅田勲会長)推薦で、他の模範となる身体障害者自立更生者に、井上千枝子さん(83)を表彰し、 12月3日(火)11:30から表彰式を行った。

 

 毎年12月3日〜9日の「障害者週間」に合わせ、障害を克服して自立更生し他の人の模範となる人を障害者自立更生者、障害者の更生援護に尽力した人を障害者更生援護功労者として表彰している。

 

 勝山貴之福祉保健部長は、「視力を失って大変ですが、ひとりで暮らしで頑張ってこられ今回表彰された。健康が一番でますますお元気で」と激励。

 

 井上さんは浜益に生れ、20歳で家族と小樽に移住。その後は、平野製パンで働き、その後目の病気で視力を失った。現在は施設に入所しているが、昨年までは1人生活していた頑張り屋さん。

 

 コロナ禍で3年間休んでしまったが、長年点字教室に通い、最近では月1回行くようにしているという。施設入所までは生け花や籐工芸も続け、長崎屋の啓発事業で作品を展示していた常連だった。

 

 井上さんは、「今回の受賞はありがたい。月1回点字教室へ通い仲間とおしゃべりしたり、週2回のデイサービスでもおしゃべりして満足している。食べ物も三度三度美味しくいただいている」と笑顔で話し、「歳のことを考えてはいなかった。80歳になっていたと思っていなかった」と、ユニークな返答に出席者を和ませていた。

 

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