力と技を十二分に発揮 第49回勧仁塾道場杯

 日頃の厳しい稽古の成果を発揮する、北海道勧仁塾道場・小樽空手少年団・余市空手スポーツ少年団主催の第49回勧仁塾道場杯争奪空手道選手権大会が、12月1日(日)10:00から小樽市立稲穂小学校(富岡1)体育館で開催された。

 

 空手道友好親善のもと、札幌・千歳・北見・室蘭・苫小牧・登別・釧路から、幼年から高校生の選手と審判員を合わせ総勢約200名が集う大会となり、会場は終始、白熱した試合を展開し、それを見ていた観客も声援に力が入った。

 

 競技に先立ち、山村弘一大会会長(同道場主席師範)は、「練習の成果を十二分に発揮し、正々堂々と競技を展開し、今年度の締めくくりとして楽しい大会となるよう祈念する」と激励。

 

 迫俊哉大会名誉顧問は、「空手道を通じて礼儀を学び、心も体も強い選手として成長することを期待する」と挨拶し、四藤颯人さんと西村実莉さんが選手宣誓し、正々堂々と競技に挑むことを誓った。

 

 会場を3コートに分け、午前中は、幼年の部(男女混合)と小学校1・2年生男子の部、中学生男子の部の形の試合から始まった。

 

 形は空手道の修行の中でも重要な要素を占め、基本技も応用技も組手試合もすべて形の中に凝縮され、形の試合は技術面・競技面のあらゆる要素を考慮に入れて総合的に判定する。

 

 幼年形の部で優勝した、12月で5歳になる前川さん(勧仁塾道場桜)は、3歳から空手を始め、「大会は2回目で力強さが上手にできた。組手も頑張りたい」と話した。

 

 第48回大会中学生の部で最優秀賞を受賞した2年の髙野翔暉さん(藤島道場・登別)は、選手や観客も注目する力強さや体の伸縮など迫力ある形を見せた。先日の全道大会で2025(令和7)年3月の全国大会出場が決まっている。今大会でも中学生男子形の部と中学生・高校生男子の部で優勝した。

 

 髙野さんは、「厳しい練習を乗り越え試合に勝つと楽しい。今回の大会では形も組手も優勝したい。全国大会ではメダルを取りたい」と意欲を示していた。

 

 午後からは、中段・上段突き・上段蹴り・中段蹴りなど相手への有効打に応じて判定される、組手の試合が行われた。

 

 安全第一の目的から組手の相手に触れる前に止めることを大前提とし、ヘッドギアとグローブを着用。相手の頭部や腹部などに突きや蹴りで攻撃を繰り返すなど、白熱した試合が続けられた。

 

 ◎北海道勧仁塾道場/勧仁塾世界松濤館空手道場(Instagram)

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