11月29日(金)〜12月1日(日)、小樽しりべしシニアネット(佐藤和春会長)の第18回美術展が、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開催されている。
設立からまもなく22年となる同会は、現在59歳〜93歳の会員70名が所属し、インターネットメールを活用して時間と距離の壁を克服。「支え合い、学び合い、繋がり合い」を活動の原点とし、色々なクラブ活動で充実したシニアライフを実現。
同展では、写真・手工芸・パソコンアート・絵画・版画・ちぎり絵・書・俳句・川柳・短歌・ムービー約260点を展示。日頃研鑚した成果を多くの人に見てもらいたいと、全会員が来場を心待ちにしている。
多目的ギャラリーにずらりと並ぶ11名・68点の写真は、どれも色鮮やかでシャッターチャンスを狙った力作揃い。今井譲氏が部長を務め、年数回撮影会へ出かけ、会員同士が日々切磋琢磨している。
佐藤会長は「年齢も上がっているが、出来栄えも上達している」と話し、実習コーナーでは、29日(金)と30日(土)10:00〜16:00に、佐藤会長がデジカメやスマホでの撮影と調整のあれこれを指導。
ムービーコーナーでは、潮太鼓でお見送りや小樽の海の思い出・旅行記など、見事に編集された5名の6作品を上映。
写真から俳句を詠むフォト575に出展した山吹和康さんの作品は、今年の米不足から「米不足 我が家の金庫 銭不足」や第3号ふ頭のクルーズ船接岸で「この美顔 観光小樽を 盛り上げる」など6点。身近な近況を写真に収め、感性豊かな俳句を詠み、シニアライフをエンジョイしている。
市民ギャラリーの手工芸作品は、今年も川内恒子部長を筆頭に12名の多彩な作品が並び、会場中心部の天上から吊るされた折り紙の花くす玉が、会場を華やかにして、来場者の目を楽しませている。
月1回の例会を開き、作りたい物をみんなで選び、交代制で指導できる人が名乗りをあげ講師を務める。
洗顔時に髪を留めるターバンや、生地を編んで作ったポーチ、牛乳パックを再利用したスマホやリモコン収納ボックスなど、どれも細かいところまで丁寧に仕上げている。着物をリメークした裏地もおしゃれなコートや、チュニックとブラウスなども展示。
川内部長は、「手を動かすのは良いことで、会員同士が教えたり教わったりしている。手工芸を楽しむことは、高齢者にとって知的レベルの衰えを防ぐ、目に見えない大きな力だ」と話した。
小樽しりべしシニアネット第18回美術展
11月29日(金)〜12月1日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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