社会福祉法人懇話会「しあわせネットワーク・おたる」(阪口光男共同代表・後志報恩会理事長)主催・小樽商工会議所・小樽市社会福祉協議会ほか2団体の共催で、障害者雇用に関するセミナー「知って得する福祉の話~障害者雇用初めの一歩~」が、企業・障害者施設・市関連関係者など57名が出席し、11月26日(火)13:30から小樽経済センター(稲穂2)4階ホールで開催された。
同ネットワークは、2017(平成29)年から、誰もが安心して共に暮らす事ができるようお互いに支え合う社会を創造していきたいと、児童・高齢・障害の種別を超えて、社会福祉法人がそれぞれの思いで集まり結成。
講演に先立ち、阪口共同代表は、「本セミナーを通じて、それぞれの会社や事業所で多様な担い手が広がることを願っている。また、共生社会が深まることを期待する。共生社会の実現に向けて、よりよい学びの機会となれば」と挨拶した。
知って得する話をテーマに、北海道障害者職業センター主任障害者職業カウンセラーの西脇昌宏氏が講演を行い、障害者手帳や障害の種類・特徴について説明した。
雇って得する話をテーマにハローワーク小樽・小野秀樹雇用指導官が、雇用制度の概要について語った。
小樽のハローワークでは、事前の実習や企業からも相談できるようよう、常勤で精神保健福祉士が常駐し精神障害の人を中心にサポート。事業所へ出前講座などを無料で実施している。
3目のテーマの聞いて得する話は、障害者支援施設和光学園・金子宣裕施設長がコーディネーターを務め、障害者職業センター事業主支援や障害者を雇用している事業者から経験談が語られた。
西脇氏からは、これから雇いたい事業者への制度やメリットついて紹介し、同センターの職場適応援助者(ジョブコーチ)支援の実践例を上げて説明。
有限会社熊谷テント製作所・熊谷嘉行代表取締役と株式会社エムデジ管理部人事課障害者紅葉推室・本間氏から、体験談が語られた。
金子施設長は、「どんな方も安心して活用できる労働環境を作り、社会を豊かにする一助となれば」と締めくくった。
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