あいにくのみぞれが降る寒い日となった11月23日(土・祝)、塩谷小学校運営協議会(コミュニティスクール)では、同児童10名を含む保護者・地域住民42名が参加して最上トンネル工事見学会を開催した。
2022(令和4)年度着工の道道小樽環状線交付金で行われている同工事を施工する、伊藤・松谷特定建設工事共同企業体(菅原英雄所長)が、子どもたちや保護者・地域住民に、建設業の仕事内容をはじめ、自分たちが住む地域のインフラ整備や環境保全についても興味を持ってほしいとトンネル工事見学会を企画。
企業体から貸切バス送迎が行われ、13:20頃に到着した参加者は、マスクとヘルメットを着用して工事中のトンネルを見学。
このトンネル工事の目的は、小樽市塩谷地区から新光地区に至る延長13.2kmの路線で、地域の産業・生活を支える重要な幹線道路・一般道道小樽環状線の塩谷地区から最上地区に至る急勾配・急カーブが連続するS字カーブの解消を図るもので、2022(令和4)年12月から3年かけて実施されている。
清水潤一副所長と現場代理人から、「最上トンネル延長1,187mのうち950mが堀り終わり、残り220mで貫通するが、コンクリートが見えている状態なので完成には時間を要する。2025(令和7)年4月までの貫通を目指して24時間作業を実施している」と概要を説明し、トンネルの縦断面図や写真を見せて解説した。
水の浄化体験やMRゴーグルを付けてトンネル工事の様子を体験をした後、バスでトンネル内部まで侵入し、1時間半ほどかけてトンネル工事についての説明を聞いた。
渡辺琢史校長は、「今回、同企業体からお話をいただき、地域の皆さんと一緒に見学できた。トンネル工事を見たのは初めてで、こんな仕事が世の中にあるんだと感じてもらいたい。これからも同コミュニティスクールで何かできれば」と挨拶した。
男子児童は「トンネル工事を見たのは初めて」と話し、6年女子児童は「トンネルの中に入ってすごかった。仕事は大変そうだった」と、2年生の妹は「寒かったけど楽しかった」と感想を話した。