小樽市文化団体協議会(41団体・北川稲谷会長)は、これまで2月にしていた小樽文化賞(文化貢献賞・文化奨励賞)の発表を、2024(令和6)年度から文化芸術の秋を締めくくる11月22日(金)に発表。
小樽市の芸術文化の普及と振興を図るため、1987(昭和62)年から表彰が始まり、芸術・文化の向上に関し功労が顕著な個人・団体に同貢献賞を、活動が顕著で今後の活動が特に期待される個人・団体に対して同奨励賞を贈っている。
9月17日(火)の選考委員会6名で審査し、同貢献賞には、新都山流尺八小樽都友会幹事長の工藤陽山氏(94)・小樽三曲協会顧問の山本聖子氏(85)・吉松派若柳流旭甫会代表の若柳福凰氏(74)・小樽後志民謡連合会副会長の鈴木 磐英氏(74)、同奨励賞にはプロミュージシャンの外園一馬氏(35)に決定した。
工藤氏は、1985(昭和60)年に新都山流の最高位である大師範を取得し、94歳の現在も現役。演奏方法や学理指導、洋楽や他流派の譜面の解読など、後進の指導育成等に尽力し尺八の普及に貢献。活動年数59年。
山本氏は東京芸術大学を卒業し、NHK邦楽技能者育成会を修了。創盟音楽会名誉師範を取得し、全国各地で多数の演奏会に出演。各会において会長や理事などの役職もこなし、小樽や札幌の教室で箏や三絃を指導し、後進の指導育成に尽力し箏曲家として活躍中。活動年数60年。
若柳氏は、1975(昭和50)年に前身である若柳流「福の会」を設立。 2005(平成17)年4代目家元若柳旭甫襲名を機に旭甫会に名称を改め、小樽・札幌・苫小牧を拠点に活動。後進の指導育成に尽力し日本舞踊の普及と発展に貢献。活動年数50年。
鈴木氏は、1969(昭和44)年小樽追分節連合会の同好会入会を機に、小樽市を活動拠点として活動の場を広げる。2019(令和元)年に雅号「磐英」を拝受する。小樽後志民謡連合会では事業部長・幹事長・副会長を歴任し、江差追分会小樽支部副支部長及び十勝馬唄小樽支部長を務める。後志地区の民謡文化の普及発展に貢献。活動年数55年。
外園氏は、12歳の時に独学でギターを始め、小樽潮陵高校在学中にバンドを結成しイベントに出演。TEENS MUSIC FESTIVAL 2005 北海道大会で最優秀賞。大学在学中には、アンビシャスLiveでオーディエンス賞を獲得するなど、多数のコンテストで入賞。
2014(平成26年の上京後も有名ミュージシャンのサポートメンバーとして活躍。自分の音楽の原点は小樽と公言し、年に数回小樽で凱旋ライブを開催。プロミュージシャンとして今後の活躍が期待される。活動年数15年。
同貢献賞は 1987(昭和62)年から今年で37回目となり、2023(令和5)年度までに99名・5団体、文化奨励賞は、 1996(平成8)年から2023(令和5)年度まで17名・1団体を表彰している。
北川会長は「今年度は候補者が多く、皆さん素晴らしい方ばかり」と話した。
表彰式は11月29日(金)にニュー三幸4階ホールで開催予定。
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