小樽写真研究会(会員11名・浅賀正生代表)は、第33回堂堂展(FREE&DEEP)を、11月20日(水)〜24日(日)、小樽市立美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催している。
堂堂展は、32年前の1989(昭和64)年、創立メンバーがプロもアマもなく下手でも上手くても、誰でも堂々と写真を展示しようというところからスタートし、今回まで続いている。
同展は2部構成で、FREEの部は文字通りそれぞれに個性ある自由なテーマで、会員7名とゲスト2名の164点を展示。DEEPの部は、市内の指定した場所を自分なりに歩いて撮影した、知られざる風景や人物の写真を出展。この展示会の注目のテーマは、「松ヶ枝・最上・天狗山」編で10名の240点が展示されている。
宮崎裕幸さんのテーマは、画家と庭のポートレート」で、画家の三宅悟さんのアトリエを訪問した3年前から今年まで撮影した写真を出展。
Cicacoさんは「カトリック小樽教会 旧住ノ江聖堂〜最後のミサの日に〜」。閉鎖してしまった教会の最後のミサの様子を撮影した。
ゲストの札幌在住プロカメラマン・成田雅浩さんは、真冬の小樽、とある路地で出会った黒猫を撮影した写真など。もう1人のゲスト迫俊哉さんは「主役の交代」で、蒸気機関車からディーゼル機関車への主役が交代した頃の白黒写真を出展。
佐々木郁夫さんは、1970年〜1999年の今はない光景だったり懐かしい光景が並ぶ、稲穂町をフイルム写真で撮影した作品。
DEEPでは10名の会員が参加。いつも勢力的に取り組む志佐公道さんは、テーマに沿ったA4サイズ100枚発表。見たことのない風景も多く、どこだろうと記憶を辿ってみたり、撮影者の行動力に感心する。
酒井広司さんは、シノゴカメラ(大判カメラ)で撮影。ピント合わせにも余念がない。
宮崎さんは、「仲間の写真も展示するまで見ていないので、どんな写真を展示するのか楽しみで、自分の写真も会場に展示して見る楽しみもある。展示方法もみんな工夫していてとても勉強になる」と話していた。
浅賀さんは、「2003年同会メンバーが、小樽の町をひとつずつテーマにしてはとの提案から始めたDEEPも、残すところ幸と有幌のみとなり、今後どうするか考えたい。今回の最上・松ヶ枝・天狗山の風景を会場でご覧いただきたい」と話した。
第33回小樽写真研究会堂堂展
11月20日(水)〜24日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
小樽市立美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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