冬道における交通事故抑止対策として、「じわ~っとおたる運動」を推進する交通安全セミナーが、11月16日(土)13:00から、ウイングベイ小樽(築港11)1階ネイチャーチャンバーで開かれた。 後志地方安全運転管理者事業主会小樽支部(江端竜雄会長)主催。
12月1日~翌年3月31日を実施期間として、「じわ~っと転がし、じわ~っと止めよう」をスローガンに掲げ、市民にひろく周知浸透させ冬道の交通事故防止を図ることを目的に、2000(平成12)年から実施されている。
北海道警察音楽隊とカラーガード隊によるコンサートのほか、同音楽隊の演奏に合わせ小樽桜陽高校生徒会執行部や有志がラジオドラマや書道パフォーマンスを披露。交通安全標語を制作して交通事故防止を呼びかけ、小樽警察署(竹内哲署長)や小樽交通安全協会・小樽地区安全運転管理者協会・北海道警友会小樽支部などの協力で、飲酒運転根絶を呼び掛ける夜光反射材付のチラシを配布し、同高校新聞局が制作した小樽桜陽新聞300部を配布した。
江端会長は、「先週小樽でも初雪が降り、スリップ事故が数件発生。坂道やカーブなどで冬場の事故が発生しやすい。この安全セミナーの開催は意義深い。週明けからは寒気が入り、気を引き締めた運転が必要。
冬道じわ~っとおたる運動は年明けの3月まで実施。運動期間の冬型事故の防止のみならず、安全運転の啓発活動を盛んにしていただく期間にしたい。じわ~っと転がし、じわ~っと止めるを合言葉に運動を広めてもらいたい」と安全運転を呼びかけた。
竹内署長は、「小樽の冬の合言葉、冬道じわ~っとおたる運動の一環で、イベントの趣旨である急ハンドル・急加速・急発信・急ブレーキの4つの急の操作はスリップ事故に繋がるため、合言葉にあるように、じわ~っと運転しじわ~っと止めるよう心がけてもらいたい。
また、運転手の皆さんには、信号のない横断歩道に近づく時に必ず横断しようとする歩行者がいないか確認し、いた場合はお先にどうぞと手で合図し、歩行者の皆さんには、横断する時は手を上げるなどして運転者に横断する意思を明確に伝えることを呼びかけている」と注意を呼びかけた。
同校生徒会が、飲酒運転撲滅キャンペーンラジオドラマ「飲酒運転しないで未来を守ろう」を実施し、菊池生徒会長は、「未成年なので飲酒運転は分からないが、ラジオドラマを通じて飲酒運転や犯罪に対してしっかり意識してもらいたい」と話し、ドラマはFMおたるで後日放送される予定。
息子役の佐藤さん(2年)は、「初めてのことで緊張し練習通りのところもあったが、噛んでしまった。飲酒運転根絶に繋げたい」と話した。
同生徒会執行部5名による書道パフォーマンスが行われ、道警音楽隊が演奏する「マツケンサンバⅡ」に合わせ、ステージに広げた大きな半紙に生徒が考えたスローガン「一瞬の揺らぎが道をかき消す、あの人の笑顔を思い ただいまがなくならない為に」と力強く書き、来場者から大きな拍手が送られた。書道作品は同会場に19日(火)まで展示する予定。
同音楽隊は、昴やミセスグリーンアップルメドレー(ケセラセラなど5曲)などを演奏し、途中からはカラーガード隊も加わり、より一層華やかな演奏会となり観客を楽しませた。
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