小樽市立高等看護学院(緑3・馬渕正二学院長)の第57回戴帽式が、戴帽生・上級生・保護者・来賓・病院関係者が出席して、11月1日(金)10:30から同校体育館で行われた。
1年生が1人ずつ登壇し、男子6名には胸にエンブレム、女子24名にはナースキャップを、病院関係者からつけてもらい、12月第2週から始まる看護実習へ決意を新たにした。
馬渕学院長は、「今後の実習の現場では、今まで学んだ知識がどのように臨床で活かされるのか学習し、看護師になる決意を更に強くしてもらいたい。良い看護を求め自ら学び共に成長してもらいたい」と挨拶。
迫俊哉市長は、「皆さん1人1人が、これからの保健・医療・福祉を支える大切な人材。皆さんには、患者さんや家族から愛される人間味溢れる心豊かな看護師を目指してもらいたい。本日のキャンドルのように温かなひとすじの灯を灯すことができるように」と祝辞を述べた。
上級生代表の長崎さん(3年)は、「患者さんもひとりの生活者であることを忘れずに、個別性のある看護を行うことが大切であると、今までの実習を通して学んだ。これから皆さんが経験する実習では、患者さんと関わることの楽しさや難しさも感じると思う。
看護師ではなく看護学生だからできること、本当に必要としていることをくみ取り、より良い看護を見つけ出してほしい。患者さんの言葉に耳を傾け寄り添っていくことが大切」とエールを送った。
キャンドルサービスでは、1人1人が灯を灯したロウソクを持って段に並び、幻想的な光景が広がる中、ナイチンゲール誓詞を全員で読み上げ看護精神に誓いを捧げた。ピアノ演奏に合わせて校歌斉唱し、ロウソクを持って退場し式は終了。
小樽出身の髙橋さんは、「これから実習が始まって忙しくなるので、今のうちにできることをしておきたい。上級生代表の言葉を聞いて、患者さんを1人の生活者としてそれぞれの看護をすると聞き、自分もできるようになりたい」と話し、小樽出身の山本さんは、「実習前に自分なりに看護とはどんなことか考えて実習に臨みたい。身体的な辛さとか痛みは数値で分かるが、精神的な面は表情や態度でしか分からないと聞き、私もその点を1人1人看みられるような看護師になりたい」と話していた。
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