10月26日(土)10:00から、小樽市立幸小学校(幸4・草島拓也校長)で、同校PTAと同校CS(コミュニティ・スクール)が主催し防災教室を体育館などで初開催した。
防災に係る講話や災害対策備品を用いた体験活動を通じ、防災の意識を高めるとともに有事の際の対応について理解を深め、居住地域における災害について地域住民と意見を交換し、災害発生時の学校と地域の連携と協働について共通理解を図ることを目的に、同校児童や保護者と地域住民・民生委員ら約100名が参加。
小樽市総務部災害対策室安藤斉主幹の「災害への備えと共助」の防災講話と、段ボールベッドの設置・AED講習と消火体験・備蓄食の試食が行われ、小樽消防署オタモイ支署7名・長橋地区消防団第8分団8名が協力。
普段からの備えと共助の大切さを知ってもらおうと、防災の基礎知識や災害の特性と防災の考え方・小樽市の災害について学び、普段からの備えについて考える講話となった。
また、実際に避難所で使用されている2種類の段ボールベッドの組み立てを行い、ジャバラを広げて強度も保たれ160㎏まで耐えることができる、「ニュー簡太くんⅡ」は、5分ほどで簡単に完成。
もう1種類の箱ベッドも完成させ、児童たちは友だちと一緒に組み立てを手伝い、完成したベッドに座ったり寝たりして寝心地を体験していた。
また、ダミー3体を使って倒れた人を想定し、119番通報とAED(自動体外式除細動器)を手配し、呼吸が確認できなかったら心臓マッサージを行い、心肺蘇生法の練習を行った。
AEDがある場合は、パットを取り出して右胸と左わき腹に貼り、心電図を調べて電気ショックを与え、心肺蘇生法を再開すると教えられ、4年生の高橋さんは、「初めての心肺蘇生法で、AEDに触るのも怖かったが、上手にできたと思う」と話した。
屋外では家庭用消火器を使った消火体験が行われ、水の入った練習用の消火器を使って、手順を消防士から教わり、用意された的にめがけて放水していた。
また、お湯で温めるタイプの非常食を試食し、児童の1人は「非常食とは思えない」と話していた。