小樽市立北陵中学校( 清水町5・吉岡智尋校長)では、総合的な学習時間を活用し小樽について考える「小樽未来学」に3年間取り組み、10月11日(金)14:35から発表会を行なった。
1年生は、地域の現状把握と課題探求として様々な職場へ出向き、インタビューを通じて小樽の課題をまとめた。
1班は「小樽の観光について考えよう」をテーマに、小樽国際インフォメーションセンターで、日本人と外国人の来場者割合を調べたり、外国人観光客に質問したりして、小樽をもっと有名にするには、歴史などを伝える活動を増やすことだと発表。別の班は、小樽のかまぼこの現状について、栗原蒲鉾店へ行ったことを発表した。
2年生は、持続可能な課題追求としてSDGsを学習し、届けよう、服のプロジェクトに参加。ユニクロ主催の服のチカラプロジェクトに参加し、着なくなった服を難民に届けるため、回収ボックスを設置して服を集めた。
同校と手宮中央小学校は10月末まで、高島小学校では11月末まで回収していると協力を募った。
3年生は、持続可能な社会を目指した地域創生プランを作成し、これからの未来を担う自分たちのアイディアを小樽市に提言。はじめの班は、小樽を良くするためにどうしたら良いか考え、自然豊かな風景・歴史的建造物・ドラマや映画の舞台になっているなど、小樽の良いところをまとめた。
2班目は、修学旅行で行った盛岡市のマルカンビルのリノベーション講話から教わったことを基に、「Otaru Renovathion」についてまとめた。
3班目は、住んでみたい・住みやすい魅力的なまちにする「OTARU IDEAL」理想の小樽の実現についてまとめ、建物をリノベーションするのではなく、まちをリノベーションするマルカンビルの講話を学習し、新しい物を生み出すのではなく、今あるものを生かすことだと、空き店舗の活用を提案した。
吉岡校長は、「1年生は何が課題で具体的に発表できたら良かった。2年生は、服を集めたことから他の取り組みを考えると良かった。3年生は、大人に向けても難しい課題の解決に向けて頑張ったことは素晴らしかった。柔軟な力・我慢する力・環境の変化に対応する力を高めてもらいたい」と総評した。
小樽市観光振興室職員2名も参加し、3年生のアイディアの提案について、「行政だけでは難しく、地域の人々と協力して話を聞く熱い思いを持つ若者も多い。課題を的確に見つけ、しがらみのないアイディアは参考にしたい」と感想を述べた。
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