旧小樽倉庫に10/11ルタオ運河プラザ店オープン

 3月末で閉鎖した小樽運河に一番近い旧運河プラザ(色内2)に、10月11日(金)、株式会社ケイシイシイ(上村成門代表取締役社長)が運営する小樽洋菓子舗ルタオの新店舗「ルタオ運河プラザ店」がオープンする。

 

  1894(明治27)年に建造した小樽市指定の歴史的建造物・旧小樽倉庫の南側部分の貸付に関する公募型プロポーザルに応募し、事業者に選定された同社は、ルタオの新たな店舗をオープンさせ、観光客だけではなく、市民にも愛される夜の観光施設としても展開し、市民念願の公共スペースを維持し交流の場と新たな観光拠点を誕生させ、10日(木)はオープンに先駆け、プレス向けオープニングセレモニーが開催された。

 

 同倉庫の特徴である木骨石造は、木の骨組みと石の外壁を組み合わせることで耐久性と柔軟性を両立させ、火災に対する耐性や耐震性に優れた設計を実現。その特徴ある倉庫のむき出しの壁から、歴史を感じとることができる。

 

 同倉庫の木骨石造を生かしたレトロな雰囲気の店内には、ルタオ初のバーや人気商品のドゥーブルフロマージュをモチーフにした椅子を並べた公共スペースも併設。

 

 総床面積1,726㎡で、1番庫はテイクアウト、18:00以降アルコールを提供するルタオ初のバー、2/3部分が公共スペースでトイレと授乳室も完備。

 

 2番庫は物販スペースと、木骨石造りを生かしたガラス張りの回廊はギャラリーとして活用する。

 

 3番庫はカフェ・レストランスペースで、小樽産食材を使って食べることから小樽の街を知ってもらい、小樽の食文化を世界へ発信する。2025(令和7)年春のオープン。中庭は休憩スペースとしての機能も。

 

 上村社長は、「1998( 平成10)年6月に堺町通りにルタオ1号店を開店し、今年で26年目。この度、小樽市から素晴らしいご縁をいただき、皆さんに愛されている場所でルタオをオープンできとても嬉しい。

 

 喜びを創り喜びを提供するという経営理念の基、今日ひとり熱狂的ファンを作ろうと取り組んでいる。これから運河プラザ店で、小樽市民・観光で来られるお客様をどんどん小樽の熱狂的ファンにしていくよう尽力したい」と挨拶した。

 

 迫俊哉市長は、「1894(明治27)年に建造された旧小樽倉庫は、市指定の歴史的建造物。新たな交流空間として開業され嬉しく思う。観光客の動線である中央通りと小樽運河の交差する場所に交流空間が誕生した。市民が待ち望んだ交流空間・歴史を紹介する場所も整備された。

 

 小樽観光の課題である夜の観光の充実に理解され、一番庫には10:00まで開業するバーや店舗を整備。店舗限定商品やオリジナル商品も店頭に並び、心待ちにしていた。ルタオ運河プラザ店が多く市民や観光客に愛されるよう期待している」と述べた。

 

 加藤俊介店長は施設概要を動画で説明し、「小樽市の歴史的建造物を使わせていただくことを嬉しく思う。いろいろと会議を開き、市民や観光客が喜ばれる空間を作れたと思う。夜の賑わいの創出など新しいチャレンジを行い、ルタオのブランドのみならず、小樽のまちを世界へ発信し邁進していきたい」と意気込みを述べた。

 

 オープンを記念して、北海道産の発酵バターを使用したサクサクパイに甘酸っぱい苺クリームをサンドしたカダンスストロベリーや、メモリアルプディングシフォンを限定販売するなど、定番商品からも幅広いラインナップを用意している。

 

 ◎小樽洋菓子舗ルタオ運河プラザ店(外部)

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