小林久枝バレエスタジオ40年の集大成 白鳥の湖全幕

 小林久枝バレエスタジオ(富岡2・小林久枝・真弓代表)創立40周年記念の第16回発表会が、9月29日(日)小樽市民会館(花園5)大ホールで行われ、白鳥の湖全幕が上演され、埋め尽くすほどの観客が魅了された。

 

 1983(昭和58)年に開設された同バレエスタジオは、小さな発表会を重ね、1992(平成4)年に同館大ホールで第1回目の発表会を行い、2020(令和2)年に新型コロナウイルス感染症が蔓延したため第15回目を延期し、2021(令和3)年6月の発表会には「眠れぬ森の美女」などを上演した。

 

 昨年は、小樽市民会館60周年記念でくるみ割り人形全幕を、小樽市文化団体協議会加盟団体の小樽管弦楽団(廣田洋子団長)の演奏に合わせ、一幕に直江博子創作バレエ研究所(上野亜希子主宰)、二幕に同スタジオが出演。

 

 今回は、25周年にも上演したチャイコフスキーの白鳥の湖を、16年ぶりに全幕を上演。同スタジオから53名とゲスト5名(男性)の総勢58名が、3月から当日まで入念に練習を重ねてきた。

 

 オデット姫は樽潮陵高校3年の松本海春さん、ジークフリート王子に平史樹さん、オディールは深田和花さんが演じ、悪魔の呪いで白鳥に姿を変えられたオデット姫と王子の悲しい恋を描いた物語を見事に演じた。

 

 カーテンコールでは全員がステージに登壇し、観客に感謝の意を伝えた。涙する出演者の姿も見られ、達成感に満ち溢れていた。

 

 市内のバレエスタジオに通う子どもたちと保護者は、「知人のお子さんが出ていて、感動して涙が出てきた」と話していた。

 

 ◎関連記事