小樽市内忍路にあるなまらファーム(渡邊充康・沙代夫妻)のミニトマト「ほおばりっち」が、野菜ソムリエサミットで金賞を受賞し、9月24日(火)に市役所(花園2)2階市長応接室で報告会を行った。
丹精込めて育てた「ほおばりっち」はミニトマト品種「ほれまる」で、2023(令和5)年度に続く快挙。
渡邊氏は、2012(平成24)年東京から小樽に移住し、1年後に新倉屋に勤務。農業に興味を持ち3年で退職。妻の沙代さんと蘭島の木露農園で2年間の研修を積み、同ファームを立ち上げ農業経営を開始した。今年でトマト栽培を始めて8年目となる。
同品種を同ファームのブランド名「ほおばりっち」と名付け、空輸には向かないため、地元の人はもちろん、多くの人にも小樽を訪れて食べてもらいたいと、小樽国際インフォメーションセンターotarue広場前で、毎週土曜日に採れたてトマト即売会を開催。多くの市民や観光客に喜ばれ、8月には初のミニトマトフェスも実施した。
迫俊哉市長は、「地元のものを販売してもらうと市民も喜ぶ。我々も協力していきたい」と話した。
同サミットは、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が農産物のさらなる価値向上と農業の活性化を目指し、毎月開催する品評会。最高賞は最高金賞で、これまでトマト部門では1件のみの狭き門。
昨年度は8月の品評会で金賞を受賞し、今年度は7月に銀賞受賞だったため、再度
応募し8月に見事2連覇を果たした。 8月は青果部門で10品目が金賞を受賞している。
同ファームのトマトは、昨年12トンを収穫し、今年は、現在ですでに14トン収穫し、10月に入っても収穫できる見込みだ。
渡邊氏は、「10年間金賞を取り続けたい。農家としての合格点をもらう気持ち。10年取り続けたら、上手い物が作れる農家がいると認めてもらえる。一緒に農業をしてくれる人が増えてくれればと思う。ほれまるのパワーを最大限に引き出すために、肥料も吟味している」と意欲を示した。
沙代氏は、「otarue前広場の即売会は10月も開催し、主力となるオランダ品種のダルタリーを使って、トマトスープも提供したい」と話した。
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