おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)では、9月21日(土)~23日(月)ペン太ホールで、いるかのじかん「メリー出産のおはなし」を開催している。
8月18日(日)に出産したバンドウイルカのメリーの出産前後の動画や写真を見せながら、22日(日)は重本飼育員が解説。定員60名を超える75名が話を聞いた。
月2回のエコー検査や尾びれの太い血管からの血液検査で妊娠ホルモンの測定などを行う中、2023(令和5)年11月29日に妊娠が分かり、その後、ゆっくり泳ぐ授乳トレーニングをした。
平均36.5℃の体温が、出産当日は35.2℃に下がる兆候を見せ、おっぱいとおっぱいの間3~4cmが4~4.5cmに広がり、妊娠ホルモンのプロゲステロンが下がった。
後ろに反ったり前に屈める陣痛行動があり、おっぱいが張ってミルクが漏れ、おしりからの出血があり、8月18日17:00無事出産。出産した様子を動画で放映した。
出産直後のメリーはひとりで泳ぎ回っていたが、赤ちゃんが2分後に呼吸して、5分後には赤ちゃんに寄り添い泳いだ。その5分間はとても長い時間に感じたという。翌朝4:38には授乳を確認。
生まれた直後の赤ちゃんの腹には皺があったが、今ではうっすら見え、ひげが6本生えていたが、生後25日で抜け落ちたという。
今ではジャンプもできるようになり、すくすくと成長している様子が動画で紹介され、参加者は、イルカの出産の経緯を興味深く聞き、親子の成長を温かく見守っていた。
23日も同様の内容で開催され、仔の誕生を記念したオリジナル缶バッチ(カプセルトイ)を1回300円で、イルカスタジアム入口で販売している。
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