長橋なえぼ公園(幸1)内の森の自然館では、9月14日(土)から10月13日(日)までのロングランで、みんなの写真展&みんなの作品展が開催中だ。
同館・山本謙也指導員が7年前に赴任してから、多くの人になえぼ公園を訪れてほしいとの強い思いで写真展を企画。年々バージョンアップし、昨年からなえぼフェスタとして開催されている。
なえぼをこよなく愛する12名が、同園で撮影したとっておきの動植物写真約100点や、9名の自然をテーマにした細密画や盆栽など、得意な分野で作品を発表している。
また、今年2月に亡くなった薬師セツ子さんが、長年に渡りなえぼに通い、同館常設展示で愛くるしいエゾリスを激写した作品3点と、在りし日の薬師さんの写真も一緒に展示され、初日は約60名が来場し、作品を鑑賞する人々で賑わった。
山本指導員は、「なえぼ公園を知らない人も多く、このイベントをきっかけに、足が向かない人を含め、より多くの人に来てもらいたいと、なえぼフェアを企画し、なえぼの自然の豊かさを体験してもらいたいと強く願っている。
春の水芭蕉や桜が終わってもいろいろな花が楽しめる。ぜひなえぼに足を運んでもらいたい」とPR。
会場入り口に、樹齢100年以上の黒松を含む3点盛り盆栽を発表した星野健一さんは盆栽歴20年以上で、週替わりで展示を変えるそうだ。
黒松は、模様木という基本の形に仕上げ、実が風鈴のように下を向いている添え木の風鈴ガマズミで、盆栽の世界の風情を感じ取ることができるという。
井形弓子さんは、NHK大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、紫式部の木目込み人形と、金を使った色彩豊かな新作の貝合わせを発表した。
フェアの展示に毎年協力し、同園の散歩を日課としている渡邊勝さんは、4年前に来園者の涼北みなさんに写真展の開催を伝え、そこから輪が広がり、2人共に毎年出展している。今年はツチアケビの写真を発表した。
市内在住の田中忍さんは写真展の常連さんで、同公園に季節を通じて訪れ、シマエナガやフクロウ・エゾリスなど、珍しい動植物を激写している1人で、2年前に亡くなった大湯さんとも交流が深かった。
今年は、オオバユリの種が飛び散った写真を発表し、「この写真を見て大湯さんを思い出した人が多いと思うが、大湯さんの作品をオマージュした作品で、自分で考えて工夫してチャレンジした。詳しいことは秘密だが、ぜひ会場で見てほしい。
なえぼ公園は動植物に遭遇できる貴重な場所だからこそ、大切に綺麗に使ってほしい。お気に入りはシマエナガが飛んでいる写真。通いつめていると、必ずご褒美があり、常設展示している写真のエゾフクロウはまさにご褒美をいただいたもの」と話していた。
館内ホールの音響効果が良いことから、同フェスタ期間中の日曜日13:00~15:00にライブを開催。22日(日)は哲ごろうギター弾き語り、29日(日)本間家ギターとヴォーカル、10月6日(日)・13日(日)は出演者募集中。演奏者のいない場合はDVDやビデオによる放映なども楽しめる。
最終日の10月13日は12:00で展示を終了し、作品出品者を含めライブ出演者や関係者とエンディング・カフェ開催の予定。
9月19日(木)・26日(木)・10月3日(木)・10日(木)は、ストックウォーキングの会。9月29日(日)10:00~12:00キノコ鑑定会、10月6日(日)9:00~12:00は野鳥探鳥会を予定している。
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