小樽水産加工グランプリ推進委員会(小松義幸委員長)による小樽水産加工グランプリ表彰式が、9月12日(木)10:00から市役所(花園2)2階市長応接室で開かれた。
小樽で製造されている水産加工品の魅力を幅広くアピールし、ブランド化し商品拡大を図ることを目的に2014(平成26)年にスタート。ほぼ2年おきに開催され、今年で5回目となった。
9月4日(水)グランドパーク小樽(築港11)で審査会が開催され、審査対象の5社9品を過去最多の審査員24名が実食審査を行った結果、金賞には、今年初出品の井原水産株式会社(留萌市・勝田恵介代表取締役社長)のくんせい数の子とチーズを組み合わせた、数の子のツブツブ感が楽しい新感覚おつまみ「カズチー」(500円税別)が選ばれた。
銀賞には、有限会社入久三浦水産(祝津2・三浦一浩代表取締役)の道産米のななつぼしを使った棒寿司に数の子60gを入れたどこを切っても数の子が出てくる「小樽産鰊の棒寿司」(2,000円税別)が受賞。
同社は、2018(平成30)年の第3回に「王様のうに(佃煮)」で銅賞を受賞し、2021(令和3)年の第4回に「ホタテdeポン(3種の味)」で金賞を受賞している。
銅賞には、株式会社小樽海洋水産(高島1・松田亙代表取締役)のカニやイクラ・ホタテなど新鮮な海の幸を使い、ミルフィーユ状に重ねてデコレーションした「小樽寿司ケーキシリーズ」(9,000円~12,000円)が受賞。同社は、2018(平成30)年に「小樽の小鍋」で金賞を受賞している。
表彰式では、小松委員長から3社に表彰楯と受賞シールが贈られ、金賞のカズチーには小樽市長賞も贈られW受賞となった。
小松委員長は、「日頃、消費者ニーズに応えるべく、弛まぬ努力を重ねた結果の賜物と考え、今後、益々の活躍を期待している。3社3品を決定し、小樽市を代表する水産加工品として幅広く情報発信し、販路拡大に繋げようと積極的にアピールしたい」と挨拶した。
迫市長は、「受賞おめでとう。日頃から小樽の水産加工業・地域経済の振興の力添えに感謝する。カズチーは、私どもが評価する前に多くの皆さんが高く評価されている。見事に商品開発がヒット商品に繋がった一例。従業員の努力に敬意を表し、付加価値を高めた非常に良い商品。
鰊の棒寿司は三浦水産の本領を発揮した。棒寿司の中にはりっぱな数の子が入っていて、見事な歯ごたえもあった。多くの皆さんに評価されると思う。
前回は鍋セットを受賞し、寿司ケーキの商品開発は海洋水産ならではのアイディア。外観も素晴らしい。それぞれの商品が、今後多くの皆さんから評価を頂き、販路拡大に繋がれば」と述べた。
勝田社長は、「金賞を受賞でき嬉しく思う。カズチーの商品開発の背景には、小樽に縁が深い鰊の数の子の需要を喚起しようと、長年の年月をかけて開発した。
数の子は正月のイメージだが、栄養機能性が高い食材。普段使いとして食べてもらおうと開発した。日本海沿岸に鰊が回復しつつあり、もう一度見つめ直し食べてもらいたい」と受賞の挨拶をした。
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