2024(令和6)年小樽市議会第3回定例会の一般質問が、9月11日(水)13:00から行われ、8名の議員が質問に立った。
立憲・市民連合の髙橋龍議員は、市職員の欠員についてどんな影響があるか?、課題解決に向けた方法、男性育児休暇等について質問した。
9月1日現在の欠員は、総務部1名・産業港湾部1名・生活環境部1名・福祉保健部2名・こども未来部4名・建設部3名・教育委員会8名・水道局1名・消防本部1名・病院局22名の合計44名。
離職以外での原因は、採用試験合格後の辞退・職種によっては応募者が少ないことになどで、必要人数を確保できない。
欠員代替えの会計年度任用職員を任用することなどで、可能な限り行政サービスや市民生活に影響がないようにしているが、会計年度任用職員も確保できない場合、保育所においては、児童の受け入れ人数を制限するなどで対応している。
採用試験の応募数は、2023(令和5)年度応募542名・採用51名・辞退30名、2018(平成30)年度応募355名・採用31名・辞退6名。辞退の理由は、他の自治体等に合格したためが多い。
男性の育児休業取得率は、2021(令和3)年度14.7%・2022(令和4)年度28.2%・2023(令和5)年度44%と、年々増加している。
取得期間(①1か月以下・②1か月超3か月以下・③3か月超)は、2021(令和3)年度①40%・②60%・③0%、2022(令和4)年度で①54.5%・②36.4%・③9.1%、2023(令和5)年度は①45.5%・②22.7%・③31.8%。
市内居住外国人は、2024(令和6)年7月末で992人が市内全域に居住し、特に銭函1〜3丁目に多い。
国籍は、ベトナム・中国・ロシアが上位3カ国。6割が単身で20〜30代が多く、技能実習が多い。
日本語教室を実施し、9月からは月に1・2回土曜日も開催。昨年度は32回開催し11の国と地域のべ224名から参加があり、日本語を日々生活で活かすことができると好評。
また、多言語に対応できる通訳機を窓口に10台配備。行政窓口は、通訳支援事業に対応してもらっている。
同・佐々木秩議員は、小樽のアイヌ遺骨返還・アイヌ施策について質問。
ウポポイから返還されることとなっている遺骨は19体、その他、総合博物館において1体保管で、再埋葬されるべき遺体は20体。そのうち8体の遺体には服装品があることが分かった。
先人の遺骨を小樽に戻すことを目的に結成されたインカルシベの会は、国土交通省から遺骨等の地域返還対象団体に特定。市も団体と協力しながら、具体的な方法や費用負担等について、国や大学と協議を行っているところ。
納骨等の予定地は申請団体と協議を行ってきた経過があり、申請書には、市営墓地である小樽市中央墓地の1区画を記載した。
9月12日(木)からは9月24日(火)まで本会議を休会とし、特別予算委員会が開かれる。
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