小樽市内保育所で使用期限切れフッ化物洗口剤使用

 小樽市こども未来部子育て支援課では、2023(令和5)年4月までの使用期限だったフッ化物洗口剤を、市内保育所で使用されていたことが8月22日(木)に判明したと、30日に公表。

 

 23日付けで、使用していた対象児童の保護者にお詫び及び経過説明、体調不良等の連絡先について文書及口頭で通知。9月5日(木)現在も体調不良の報告はない。

 

 フッ化物洗口剤を希釈した液を使ったうがい(フッ化物洗口)は、虫歯予防効果が高いため、保健所のモデル事業として、2024(令和4)年度に銭函・手宮保育所で、2023(令和5)年度に奥沢・赤岩・最上保育所で実施。2024(令和6)年度にモデル事業が終了し、各保育所の状況判断で、銭函・手宮・赤岩の3施設が継続して実施。赤岩保育所では使用期限切れではなかった。

 

 使用していた児童は、2023(令和5)年度(7月〜3月)に実施していた銭函保育所14名と手宮保育所9名の合計23名(現在小学1年生)と、2024(令和6)年度(6月〜8月中旬)に実施していた銭函保育所11名と手宮保育所4名の合計15名(現在年長児)。

 

 フッ化物洗口剤は劇薬指定のため、管理方法を徹底していたが、薬剤の使用期限に関しては、確認が徹底されていなかった。

 

 銭函・手宮保育所でのフッ化物洗口は、有効な薬剤が確保できるまで中止としている。

 

 石井陽子子育て支援課長は、「薬剤の出納簿に使用期限確認欄を設け、使用前の確認を徹底し、確認を複数人で行うなど、2度とこのようなことのないよう再発防止の徹底に努めたい」と話している。