2024(令和6)年度小樽市消防団秋季合同訓練が、9月1日(日)9:00~11:30、小樽公園運動場(花園5)で開かれ、市内消防団18分団178名が参加し、日頃の訓練成果を発表した。
消防の使命達成のため、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮し、旺盛な消防精神と規律厳正な諸訓練を広く市民に示し、併せて防火思想の普及を図ることを目的としている。
178名が分列行進すると、藤野雅人消防団長が案内役を務め、迫俊哉市長・竹内哲警察署署長・鈴木喜明市議会議長・市議会議員らが観閲した。
最初に、分団ごとに基本練習を反復して習得した、部隊行動を確実迅速に厳正な規律を確保する部隊訓練が行われた。
整列した団員たちは、第13分団の今野分団長の指揮で前進したり、方向変換したり、迅速でさらに的確に行動していた。
指揮者以下4名1組で行う小型ポンプ操法訓練に参加した団員は、迅速な行動でホースを担いで走ったり、使い終わったホースを元通りに巻直したり、大変な作業にもめげず、全力で走り行動していた。
最後は、消防団を中核とした地域防災力の充実強化を図るため、火災をはじめとした各種災害に対応するための大規模災害を想定した総合訓練を実施した。
本日は自然災害(地震)及び建物火災を想定し、地震災害では、瓦礫の下敷きになった要救助者の救出及び救護活動を実施。
消防団員が一列に並んで瓦礫を手渡しで撤去し、中から要救助者2名を救出。救護所へ運び、腕と足のケガを三角巾で手当。心肺停止の要救助者も2名救出し、AEDを活用した心肺蘇生法を行い、救急車が到着し引き渡した。
別の場所で発生した建物火災に対し、小型ポンプを使用した放水による消火訓練を実施しすべての訓練が終了。
見山義秋消防長は、「消防団は地域に密着した防災機関として、私ども常備消防と一致団結し、技術の練磨と向上を図り、市民にとって安心で安全なまちづくり目指すために、さらなる連携強化を図りたい」と訓示を述べた。
最後に藤野消防団長は、「早朝から訓練に参加し、日頃の成果を十二分に発揮され、その活動は力強く、誇りに思う。今後も団員一丸となって小樽市民から親愛され、頼りにされる消防団となるべく、日頃の訓練に励み、今後ますます複雑・多様化する災害に、適切に対処できる知識と技術の習得に努めていただきたい。
災害のない安全で安心な住み良い町づくりを目指し、一層の精進を重ねて、市民の負託に応えることを切に望む」と訓示を述べた。
会場のテント席は、多くの町内会関係者らが着席していたが、その中に9月2日(月)に同消防団機能別団員として入団式を控えている、小樽市立高等看護学院1年生3名も見学に訪れていた。
柿崎雛魁さんは「初めて消防団の訓練を見た。思ったより人数も多く息も合っていた。臨機応変に対応できる看護師になりたいために、消防団として活動したい」と述べ、糟谷奈々さんは「みんな揃っていて良かった。将来救命へ行きたいので、消防団の入団は良い経験。臨機応変な技術を身に付けたい」と述べ、嶋守彩葉さんは「救助はとても素早く、日頃から訓練していると思った。救助できる技術を身に付け、災害にも役立てたい」と話していた。
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