おたるストリートピアノジャム2024実行委員会(三ツ野篤久実行委員長)は、8月31日(土)13:00から市内4つの会場で、のべ200人がジャンルを超えて集まり、思い思いの曲を演奏し、小樽の町がピアノの音色に包まれた。
日常的にピアノを楽しみ、“誰もが商店街で気軽にピアノや音楽を楽しんでもらう”をコンセプトに、今年で5回目となったイベント開催は、2015(平成27)年にスタート。小樽サンモール一番街おたる屋台村レンガ横丁(稲穂1)前にストリートピアノを常設。2017(平成29)年度に総務省ふるさとづくり大賞団体賞を受賞している。
一番街会場には、ヤマハミュージックジャパン札幌支店からグランドピアノが無料で設置され、小樽芸術村・旧三井銀行小樽支店、同西洋美術館、小樽国際インフォメーションセンターでも開催された。
12:45から開会式が開かれ、三ツ野実行委員長は、「コロナ禍を通り超して、今年5回目を迎えたことを喜んでいる。遠くは神奈川県から、全国・全道から参加される方が200人を超え、4カ所で演奏していただく。
小樽観光も楽しみながら回っていただければありがたい。また抽選会なども行っているので参加してもらい、楽しんでください」と挨拶した。
上石副市長は、「今日1日、ピアノの音色に包まれた小樽の景色と演奏者の音楽を楽しんでもらいたい」と期待した。
副実行委員長の三浦明子さんと関口ゆかりさんの連弾がオープニグを飾り、開催を待ちわびていた観客は大きな拍手を送った。
おめかしした小さなピアニストも次々と登場し、一生懸命にピアノを弾く姿に、感動の輪が広がった。
小学2年生のみよりさんとかんなさんの友達同士はずっと連弾をしたいとの思いを、今回「すきなひとと」を弾いて実現。みよりさんは「楽しく弾けた。これからも上手になって、いっぱい有名な曲を弾いて頑張りたい」と話し、かんなさんは「今まで一番息があって上手に引けた。いつかピアニストになってコンサートをしたい」と話していた。
同銀行小樽支店の会場にも、居合わせた多くの観光客がピアノ演奏を楽しみ、西洋美術館では、前庭にピアノが設置され小樽運河のほとりで演奏が繰り広げられた。
初会場の小樽国際インフォメーションセンターの周辺一帯も、ピアノの音色に包まれていた。
第3号ふ頭にはにっぽん丸が接岸し、さわやかな潮風に吹かれながら、参加者は日頃の練習の成果を発揮していた。
小学4年生の結南さんは、子犬ワルツとインヴェンション第1番を演奏し、「少しダメだった」と自身を厳しく評価。「コンサ―トに呼ばれて弾いてみたい」と話していた。
小樽観光大使でピアニストの平間さと子さんや、札幌観光大使で北海道楽器商組合ピアノアンバサダーのピアニストでインフルエンサーのふみ氏がゲスト出演し、市立銭函中学校吹奏楽部や小樽潮陵高校吹奏楽部、小樽商科大学プレクトラムアンサンブル(マンドリンオーケストラ)の演奏も行われた。
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