正派雅貴代会(まさきよかい・明正雅紫盈会主)演奏会実行委員会が、8月24日(土)11:00から小樽市民センター(色内2)マリンホールで、会主母・山本雅貴代十七回忌と姉・本谷雅楽紫悠十三回忌に合わせ追善演奏会を開催。
同会は、1965(昭和40)年に小樽市で箏曲教室を開設し、幼児から高齢者まで箏や三弦に気軽に触れてもらうようプログラムを組んで指導。マリンホールでの演奏会のほか、学校や町内会・老人施設でボランティア演奏を行い、文化庁事業・伝統文化親子教室など、小樽市における伝統文化の普及と継承に尽力している。
今回は11のプログラムで構成され、母が好きだった「夕顔」と、姉が好きだった「思い出の歌声」の曲を盛り込み、同体験教室の幼い子どもたち5名が「キラキラ星」を演奏し、小学生3年生~高校3年生・教室卒業生25名が、1年間練習した集大成「夕やけこやけ変奏曲」を発表した。
和を遊ぶで上演した日本舞踊と小樽の風景写真の共演「ともしび三章」、直江博子創作バレエ研究所とのコラボ作品「つるのおんがえし」を、箏と尺八の演奏に語りとバレエで上演するなど、盛り沢山なプログラムが用意された。
さらに、生田流箏曲家・地歌三弦演奏家・作曲家の奥田雅楽之一正派副家元と、都山流尺八楽会・竹琳軒・難波竹山氏も特別出演し、豪華絢爛なステージを繰り広げ、見応えのある演奏会は、会場いっぱいの観客で埋め尽くされた。
30年以上も同会で箏を学んだ迫俊哉市長も、オープニングの虹色の風と最後の残光の彼方へに出演し、「日頃から明正先生には、箏の指導や伝統文化の普及・継承に尽力され感謝する。沢山の皆さんに足を運んでいただき嬉しく思う。
東京から奥田氏や難波氏が特別出演され、市内で活動している社中や文化団体の皆さんも花を添えてくれている。文化庁が進めている伝統文化親子体験教室にも力を入れ、これまで体験教室で学んだ若い世代も沢山舞台に立ち、経験をしてもらい、これからも伝統文化の担い手として立派に成長してもらいたい」と挨拶した。
8年間習い続けた竹原苺珂さん(中2)は「箏は難しいけど楽しい。強弱を意識して弾くところを聞いてほしい」と話し、柳谷夏蓮さん(中2)は「1曲1曲に込められた意味があり、弾いていると感じられる。今日のために沢山練習した。綺麗な音色を楽しんでもらいたい」と話していた。
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