おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)は、昨年12月に妊娠を発表していたバンドウイルカのメリー(推定20歳)が、8月18日(日)17:00頃、無事に出産したことを発表。(動画・写真提供:おたる水族館)
生まれた仔はメスで全長95cm。母子ともに順調で、哺乳を確認後も、仔は何度か哺乳でき、親子で泳いでいるという。
メリーの出産準備のため、10日(土)からイルカスタジアムでのオタリア・イルカショーを休止し、代替イベントを実施していた。17日(土)から出産の兆候が表れ始めたため、誕生を見守り18日17:00に出産。
17:02に仔の自発呼吸を確認し、その3分後には、メリーが仔に寄り添って泳ぐ様子が見られた。19日(月)深夜12:24に胎盤の排出、4:39に授乳を確認した。
同館では、過去にバンドウイルカの妊娠例があったが、流産や死産だったため、道内水族館でのバンドウイルカの繁殖の成功は初めてのこととなった。
同館の古賀さんは、「過去の失敗も見て来ているので、親子で泳いでいる姿を見て涙が出た。昨日の夜24:00から今朝の4:00まで夜勤だったので観察していたが、仔もミルクを飲もうとし、親も飲ませようとしていた。
帰った後、哺乳が順調に進んだと聞いている。ゆっくりと速度を落とし泳ぎながら仔に授乳する。一山超えたところ。
ここ数年ペンギンの出産はあったが、トドやアザラシの出産もなく、久しぶりの出産に喜んでいる。子どもの状況にもよるが、HPで情報を提供していく」と話していた。
今後しばらくは、飼育員が24時間態勢で見守り、赤ちゃんのお披露目やショーの再開は未定。
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