東京都在住の自営業・佐野裕介さん(47)による迅速な救護活動に対し、小樽市消防本部は、8月13日(火)10:00から消防庁舎(花園2・見山義秋消防長)で表彰状の贈呈式を行い、ツーリング途中に小樽に立ち寄った佐野さんに、見山消防長が表彰状を手渡した。
5月3日(金)市内緑町5丁目の葬儀場で救急事案が発生。祖母の葬儀で偶然に居合わせた佐野さんが、適切な観察と速やかな心肺蘇生法を実施し、AEDを使用し人命救護した。
佐野さんは、「収骨室での出来事で、別の家族が隣の部屋にいたところ、家族の1人(50歳代)が倒れ対応していた。
その騒がしさに気付き、救命講習を受けていたため、倒れた人の顔色が悪く呼吸も亡くなる直前の呼吸だと分かり、救命措置を替わって行った。心肺停止状態で1度AEDを使い、駆け付けた救急隊員に引き渡した。
今回の表彰はありがたい。人生に1度あるかないかのことで、貴重な表彰と受け止めている」と状況を説明した。
見山消防長は、「小樽でも救命講習会で心肺蘇生法を指導しているが、実際に手を貸してくれるのはごく一部の方。佐野さんが救命措置を行ったことで、1人の命が救われた。
救命の輪を小樽市内でも広げていきたい。本当にありがとうございました」と感謝した。