しおみ接骨院・塩見猛院長 外務省から感謝状授与

 小樽市内のしおみ接骨院・塩見猛院長(50)が、国際緊急援助隊としての活動に対し、外務大臣から感謝状を授与され、8月8日(木)14:00から小樽市長を表敬訪問。

 

 2023(令和5)年2月に発生したトルコ・シリア大地震における国際緊急援助隊として派遣され、医療チームでの活動に対して、8月1日(木)外務省板倉公館(東京)で、対象者210名が出席する中、上川陽子外務大臣から感謝状が贈られた。

 

 上川外務大臣は、同援助隊に参加した各分野の専門家の活動は、我が国に対する他国からの深い信頼に繋がっているとして、深い敬意と感謝の意を表したという。

 

 日本柔道整復師会からは、北海道の塩見さんと神奈川県の森倫範さんが授与された。北海道では、現在も、柔道整復師の同隊員は塩見さん1人だけだという。

 

 塩見さんは、「びっくりしている。訓練に参加しやってきた成果が形として残せた。これからも訓練を受け続け、海外の災害へ対応できるように続けたい」と意欲を示した。

 

 現地では医療チームの下支えとなるロジスティック部門で活動し、医療資器材の搬入・エアーテントの設置や、病院が機能できなくなり治療継続中の人にケアを行うなど、診療サイトと生活サイトの運営などを中心に行った。

 

 約3週間派遣され、時間の経過とともに、柔道整復師として骨折・捻挫に対する処置サポート、被災によって生じた身体的不具合に対する手技療法等の施術を行い、患者対応は多い日で20名以上となった。

 

 東日本大震災発生時に被災地に出向き、不安に思った自分があり、次の災害に対応できるように学ぶ必要があると訓練を始め、同隊に入り8年目となる。

 

 年1〜2回の訓練に参加し、出動連絡がいつ入っても対応できるように、常に準備万端な状態を保っているという。

 

 迫俊哉市長は、「災害があるとものすごく頼りになる。力添えをいただければと思う。想定外のものが発生したり、いろいろな事案に対して心強い存在」と称えた。

 

 小樽市は、2017(平成29)年8月に、北海道柔道整復師会小樽ブロックと災害時における救護活動を相互に協力する協定を結んでいる。

 

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