新体制となったPhoto de Paysage(沓間照男代表)の1周年を記念した写真展が、7月24日(水)から市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。28日(日)まで。
写真を楽しむ目的で、2018(平成30)年に設立された写真クラブの同会は、2023(令和5)年にクラブの再構築と新メンバーが加入。現在は毎月定例会を行い、メンバーの作品発表と講評のほか、露出など写真に関する内容の講義を、沓間氏が講師を務めて開かれている。
今回の写真展は11名が参加。各コーナーには、プロフィールとテーマ毎に説明文も添えられ、写真サイズを全紙とA4の組写真と半切とA4の組写真・計77点を展示。
1つや複数のテーマで発表され、作品から物語を感じさせる構成になっていて、沓間氏が印刷すべてを手がけ、鮮明で統一感を出している。
沓間氏が講師を務めていた銭函の写真クラブ受講生・西川カヨさんは、珍しい現象を捉えた太陽柱や四角い太陽の写真を7点出展。
撮影は毎朝の日課で、自宅の窓を開け、コンパクトデジカメで撮影した作品だという。作品からは、自宅からの景色とは思えない、印象深く撮影が楽しい様子が伝わてくる。
澤田博子さんは小樽の名所の景色を発表。祝津パノラマ展望台の群来や出世前広場の傘、有幌町の雪捨て場の迫力ある様子、昨年の潮ねりこみの様子などを収めている。
2020(令和2)年に初めて一眼レフを手にした澤田さんは、「写真はものすごく面白い。疑問符ばかりだが、どのような色に仕上げるか勉強中。カメラを持ってから人生が変わった。レンズから見るようになってより深く見えた」と話した。
沓間氏は、水の表情が面白いと「水の貌(かお)」をテーマに、苫小牧北大演習林の川や上砂川の橋の上から、不思議な水の貌を捉えた。札幌市南区藤野の十五島公園内の豊平川で、太陽が昇った直後にフイルムカメラで撮影。計算通り、ブルーの雪と金色に輝く水面を捉えている。
沓間氏は、「メンバーが撮影する被写体は、雄大な風景や景色、身近な動植物など、興味を持つものを撮影した意味のある写真ばかりで、組写真で発表することでストーリーがある。ぜひ会場に足を運んでいただきたい」と来場を呼びかけた。
Photo de Paysage写真展
7月24日(水)〜28日(日)9:30〜17:00(最終日16:00
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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