小樽警察署と小樽海上保安部 初の合同逮捕術訓練

 小樽警察署(富岡1・竹内哲署長)と小樽海上保安部(港町5・小岩井直部長)は、7月18日(木)15:30から同署武道場で合同逮捕術訓練を実施。

 

 被疑者や現行犯人などを制圧・逮捕・拘束・連行するための術技で、自分自身の身を守りながら、相手への打撃を最小限にとどめ安全に取り押さえる逮捕術の、犯人制圧技術・練度の向上を目的として、今回は、海上保安部が大会出場に向けて訓練したいと合同訓練の声がかかり、初めて実現した。

 

 今回の訓練では、機動隊のように海上での暴動にいち早く駆け付ける、小樽海上保安部の巡視船「しれとこ」乗船員13名を含む21名と小樽警察署15名をが参加した。

 

 訓練に先立ち、山下秀昭副署長が「初の海保との合同訓練を実施。5対5で試合を行うが、日頃の成果やお互いのプライドをかけ、陸と海の治安を守るプロとして正々堂々と戦ってもらいたい」と挨拶。

 

 防具をつけた5名1組が、素手で戦う「徒手対徒手」・警棒や短刀などを使う「警棒対警棒」・「徒手対短刀」・「警棒対短刀」・「警棒対警杖」の5競技で逮捕術を競った。

 

 警察署チームは、打突技などの技を次々と決め4対0で圧勝。技を決める度に大きな拍手が送られていた。

 

 小岩井部長は、「やはり警察官の練度の高い、そして日々の業務の中での緊張感を持った意識の高さを非常に感じた。しれとこの乗組員は、日々の訓練の中で取り組んできた技術向上の現状について知ることができた。

 

 今後も引き続き、訓練に取り組んでもらいたい。今回の訓練は、我々海上保安官にとって部内での訓練ではない緊張感をいただき、大切な機会となった。

 

 緊張感の中で得た気づきを今後の業務にも取り入れてもらいたい。これからも、訓練のみならず、平素の業務の中でも共に連携し協力し、地域の安全安心のために取り組んでまいりたい」と講評を述べた。

 

 訓練に参加した海保職員は、「刺激があり、打ち込みなど勉強にもなり、実りのある訓練だった。せっかくできた海保と警察の繋がりなので、今後も定期的にモチベーションを上げるために実施したい」と話した。

 

 警察職員は、「これまで会ったことのない人や特練員の人もいて、目が肥え、技術的にも磨くことができた」と話した。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)

 ◎小樽海上保安部(外部)

 ◎関連記事1

 ◎関連記事2