最上地区住民で結成された最上保育所を守る会(黒田智会長)は、同所(市立保育園)が廃止の方向を含めて検討されていると聞き、存続を求める署名運動に取り組んできた。
同所は、0歳児(生後6ヶ月)から5歳児を対象に、受入定員数40人で延長保育も行っている。
7月12日(金)10:00から市役所(花園2)2階市長応接室で、最上地区住民の中島麗子さんをはじめ3名が出席し、迫俊哉市長へ要望書と存続を求める署名967筆(内オンライン83筆)を手渡した。
中島さんは40年ほど前に最上町に移住し、子育て中は同所に子どもを預け仕事をしていた住民の1人で、「保育所は子育ての拠点。保育所がなくなれば地域で子育てができない環境になる。地域に子育てがしやすい環境があれば、人が戻ってくる。小樽市のまちづくりの観点でも大事なこと。現在、保育所を利用されている保護者からも保育所を残してほしいと切実が声が寄せられている」と、提出する要望書を読み上げた。
迫市長は、「まだ決めた訳ではないが、今年度中に方針を定めていく。小樽のまちは、昭和30年代に20万人の人口だったため、公共施設は20万人に合わせているので直す必要がある。子育て環境は重要で、地域の活性化に繋げられるようどう維持していくか、色々な角度から子育て支援策を議論するためにも時間をいただきたい」と答えた。
安倍俊克子ども未来部長は、「小樽子ども・子育て会議では、市の保育所の在り方を出席者の皆さんから聞き、最上と手宮の保育所は、老朽化が激しいと言った意見を受け止め、方針を考えていくところで、無くすことは市の提案ではない」と述べた。
同所に3人の子どもを預けていた女性は、「孫も預かってくれて、とても助かり、子どもも地域に保育所があり喜んでいる。ぜひ無くさないでほしい」と切望した。
同会は、引き続き署名活動を続け、市民の声を届ける予定だ。
◎オンライン署名・小樽市立最上保育所の存続を求めます(外部)