高田稔×のりこ親子展&ゆるりら森のなかまたち展7/10同時開催

 小樽在住のイラストレーターたかたのりこ氏が描く「ゆるりら森のなかまたち」が、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2で、同館所蔵作品を紹介するCollectionストーリー6 父と娘高田稔×たかたのりこ展を1階多目的ギャラリーで、7月10日(水)から28日(日)まで開催する。

 

 江別市生まれのたかた氏は、札幌北高校卒業後、ソニー株式会社札幌支店やデザイン会社に勤務。住宅情報誌リプランに勤務して独立し「アルビレオ工房」を設立。現在、天狗山の麓に住むイラストレーター。

 

 郵政省年賀はがき北海道版イラストや中井貴恵著「ピリカコタン」、原子修著「月と太陽と子どもたち」の挿絵などを手がけ、小樽雪あかりの路キャラクターや小樽スキー連盟公式キャラクター「たるちゃん」や日本郵便フレーム切手「冬のファンタジー」のイラストを担当し、観光ポスターを制作している。

 

 2018(平成30)年妖精図譜「ゆるりら森のなかまたち」を出版。北海道の森にすむ妖精をイメジーしたキャラクター60体を生み出し、アイヌ語から名前を付けた。同展では、その仲間たちを中心に幻想的な世界へ誘う。

 

 同氏の父・高田稔氏(1912〜1995)は、宮本三郎に洋画の指導を受け、戦前から東京で活躍した洋画家。北海道に疎開し江別に移住。道展・日展・新制作展に出品を重ね、実力を発揮。1980(昭和55)年から小樽に移住し、小樽の冬や雪をイメージした抽象化した独特の絵画を描く。同館に収蔵されている作品とたかた氏作品と併せて紹介するのは、初めての試み。

 

 たかた氏は、「父は九州出身で雪が大好き。スキーに夢中になっていた。死ぬまでに一度、父の作品と同じスペースでこっそり作品展を企画していたが、美術館での開催に変更した。私はイラストレーターで、素晴らしい絵を描く人は沢山いるが、私の妖精は私だけが描くもの。ぜひご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。

 

 普及事業として、7月15日(月)13:00〜15:00に、2016(平成28)年に出版したカラーリングブック(大人のぬりえ)体験講座を展示会場で開催。材料費1,600円・先着10名限定。

 

 7月13日(土)・14日(日)・21日(日)・27日(土)・28日(日)の13:00〜15:00に、ゆるりらの森のなかまたちのスライド上映会を開催。申込は7月1日(月)からTEL(0134‐34−0035)で。

 

 関連事業 あなたに伝えたい言葉の匂い-朗読劇「祝婚歌」ほか〜Ml-mosa(ミモサ)〜父と娘高田稔×たかたのりこ展コラボレーション公演〜

 詩人・吉野弘作「祝婚歌」をテーマに、朗読劇2作と舞踏の3部構成で、留美氏がオリジナル曲を作曲し、打楽器や鍵盤リコーダーのアンデスなどで演奏する。

 出演は、ユニットMl-mosa〜堀きよ美氏(女優)×福村由美子氏(舞踏)×留美(音楽)

 7月20日(土)①14:00・②17:00 定員各回30名 5月10日から受付開始

 市民ギャラリー前売券2,000円・当日券2,500円

 問合せ・受付:080‐5826‐0988(福村)・メール

 

 ◎市民ギャラリー たかたのりこ「ゆるりら森のなかまたち」/Collectionストーリー6父と娘 高田稔 たかたのりこ展(外部)