障がい者の自立を支援する小樽障害福祉事業所、株式会社トゥー・トゥー(錦町22・秋田学代表取締役)は、“OTARUすしパン”を販売するキッチンカーの購入費用に充てるため、クラウドファンディングを6月14日(金)から開始し支援者を募っている。
同社が運営する小樽就労継続支援B型・らしくワーク(錦町22)では、障がいを持つ17名が通い、自らの能力を最大限に発揮し、社会の一員として活躍できる機会を提供することを目指している。
同所では、「ひとり暮らしをしたい」、「結婚したい」など自立した生活を望む人が多いが、現状は生活保護と障害年金、全国平均時給250円にも満たない工賃を合わせても月10〜12万円でやりくりし自立への道のりは厳しい。
時給を上げるために高い売上が必要で、高い価値を提供する商品やサービスが必要であることから、米粉でパンを作り、北海道の新鮮な魚類をトッピングしたすしパンを考案し、どこにでもあるものよりもここでしか買えないものを現在試作中で、さらなる工夫を遂げ、家族や友だちと小樽を散策しながら味わってもらいたい考えで、同商品を販売するためのキッチンカーを購入する資金を集めるために、クラウドファンディングを開始した。
6月8日(土)の塩谷福祉会ルピナスまつりに出店。28セット(2個入り300円)を販売し、手応えをつかんだ。
目標額は60万円で、キッチンカーの購入資金や看板・旗・メニュー表などにも活用する。期間は6月14日(金)〜7月29日(月)。
今後の出店スケジュールは、6月15日(土)11:00〜15:00、堺町オルゴール堂裏で子どもキッチンカーを開催し、子どもたちがキッチンカーで職業体験する。16日(日)8:00〜14:00、おたる運河ロードレース大会で色内ふ頭公園に出店。
19日(水)〜28日(金)の平日、錦町のらしくワーク前でワゴン販売ですしパンまつりを開催。保育園・幼稚園・福祉事業所に無料券を配布し、各日100個(2個入り)限定で、在庫が無くなり次第終了。7月26日(金)〜28日(日)のおたる潮まつりにも参加する。
秋田代表取締役は、「まずはすしパンを食べてもらい、皆さんに周知したい」と意気込む。