小樽の美術家勢揃い!第56回小樽美術協会展

 小樽美術協会(野田恭吾事務局長)主催の第56回小樽美術協会展を、6月11日(火)から16日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催ししている。

 

 会員33名のうち26名の41点と遺作1点の水彩・油彩・版画・日本画・インスタレーションの思い思いの自信作を一堂に展示し、小樽の美術家の実力を見せつけた。

 

 半世紀以上同協会作品展に参加し続ける作家たちは、それぞれが自分の世界を持っていて、基本をしっかりと作品を制作し続けている。作風の変化もあり、作家同士もどんな作品を見せてくれるのか楽しみにしているという。

 

 多目的ギャラリーでは抽象画を展示し、佐藤正行さんの油彩F130の大作「Monologue」をはじめ、大きな作品が並び見応えがある。

 

 末永正子さんは、2枚組で「One Day」出展。「その日その日にほっと浮かぶ風景や音楽を合わせ、自分の体を通じて色や線・形に表現した。2枚目は自然のイメージで、形を意識し、1カットずつ組み合わせて作品づくりを心がけた」と説明した。

 

 市民ギャラリーは具象画を集め、髙橋雅子さんは油彩でF100号に「秋日和」を発表。秋桜やイヌダテ・ツユクサなど、野原に咲く花々を丁寧に描き臨場感に溢れている。

 

 福原幸喜さんは、油彩でF100号2枚にダイナミックに宮殿を描いた作品「ベルサイユ〜バラの記憶」、島常雄さんは、油彩でF120号2枚に「バブルマジシャン」と「志帆と竜おじさん」の人物画を、上田入子さんと小梁川貴子さん・工藤葉子さんの3名は、独特の技法や色彩で魅力的な日本画作品を発表した。

 

 末永さんは、「小樽には、良い作品を描く方が沢山いらっしゃる。同協会作品展の歴史も長く、諸先輩の良い作家さんから今日まで繋げてきた。会場に一堂に作品を展示・鑑賞できるこの機会に、御覧いただきたい。

 

 同館は、気軽に立ち寄れる丁度良いスペース。優しい美術館へぜひ足を運んでいただきたい」と来場を呼びかけた。

 

 第56回小樽美術協会展 6月11日(火)〜16日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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