小樽市内の伝統文化が集結!第13回和を遊ぶ

 小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)は、6月9日(日)11:00から小樽市民会館(花園5)で、第13回和を遊ぶを開催し、これまで練習を重ねてきた出演者250人と小樽に根付く伝統文化に触れようと約1,000人が来場し、楽しいひと時を過ごした。

 

 同館1階ロビーや2階展示ホールでは、特製弁当や季節の和菓子・地元の美味しい特産品などと、着物や和装小物が販売された。

 

 2階では華道家元池坊小樽支部(米山良子支部長)の華展が開かれ、現代の生活様式に合わせた立花新風体の作品や、明治時代の女性のたしなみを主体とした生花正風体など25点を展示。

 

 臥龍社(宇野雉洞代表)と小樽書遊会(北川稲谷会長)の合同書道展も開催され、ガラス張りの壁に16点を展示。書道家の吹田由紀子さんは、「和を遊ぶでの書道展となり、いろいろな方が来て下さる貴重な機会。ぜひみなさんに見てもらいたい」と述べた。

 

 このほかにも能面の展示と解説や能楽のいろは、小樽市能舞台(旧岡崎家能舞台)の解説もあった。

 

 ステージでは、箏・吟・剣舞・日本舞踊・津軽三味線・民謡などが華やかに開かれ、改めて日本の伝統文化のすごさに多くの人々が感動した。

 

 昨年開催して好評だったステージ演目に、「真似手見世〼吟節回」と題した詩吟体験講座を加え、花園のママ5名をゲストに、講師の會田岳抄さんが、漢詩「不織庵機山を撃つの図に題す」(川中島)を観客に指導。

 

 毎回見どころの小樽の選ばれし殿方の演目は、第6弾日本舞踊「大和楽 おまつり」を再演。観客から声援が湧き、踊り手もより熱がこもった演舞を行っていた。

 

 トリの企画作品「小樽幻想」で、長沢勝俊作曲の「ともしび三章」を、正派邦楽会「雅貴代会」が、箏・十七弦・三弦・尺八で演奏して和を奏で、藤間扇玉会と日本詩吟学院小樽しりべし岳風会、葦牙小樽支部長の伊藤玉枝氏の俳句と眞柄利香氏の小樽風景写真が共演した。

 

 東京を中心に活躍している都山流尺八楽会竹林軒大師範の難波竹山氏と北大大学院生でコンクール受賞者の綛谷徳馬氏が尺八を生演奏し、会場に本場の音色を響かせた。

 

 藤間会長は、「私たち一同は、日本の文化をこよなく愛ししっかりと勉強して守り、後世の皆様にお伝えしてゆくべく精進してまいります」と挨拶し、三本締めで最後を飾った。

 

 女性3人連れは、「とても良かった。日本の伝統文化をもっと広めてもらいたい。日本舞踊や詩吟など大事にしてほしい」と話していた。

 

 ◎和を遊ぶ小樽伝統文化の会(Facebook)

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