創立30周年の塩谷福祉会でルピナスまつり

 創立30周年を迎えた社会福祉法人塩谷福祉会(塩谷4・川原静雄理事長)では、園内敷地内の見頃を迎えたルピナスの開花に合わせ、6月8日(土)10:00から、これまでのふれあいまつりをルピナスまつりと改称して開催。

 

 「共に助け合い心と力を寄せ合い、精神障がい者ひとりひとりの幸福の実現に努める」との理念掲げ、昭和50年代に、後藤元三郎・敦子夫妻が行き場のない心を病んだ人々とその家族を暖かく迎えたのを原点として施設を始め、1994(平成6)年12月に社会福祉法人として認可された。今でも市内で唯一の社会福祉法人の精神障がい者施設となる。

 

 現在、住まいのサービスとして青葉・せせらぎ・グループホーム幸ほか、日中活動サービスとして、就労移行支援マイウエイ・就労芸族支援B型ワークメイト・喫茶ひまわり・キッチンつぐっと・就労継続支援B型青葉・地域活動支援センターやすらぎがあり、社会復帰に向けて18歳以上約60名が利用している。

 

 このほか、相談支援事業として指定特定・一般相談支援事業所やすらぎを運営し、小樽市とともにひきこもりを支援する家族相談会を開催している。

 

 新規事業として、今年4月から開発局の食堂に加え、小樽地方合同庁舎の食堂と売店の運営も始めた。

 

 出発点となる場所の喫茶元三郎では、同施設の歴史を振り返る写真展が開かれ、歴史を物語る写真50点を展示。

 

 広場には、各施設で製造された手作り味噌などや雑貨・苗の即売会、キッチンカーでの飲食の提供、射的やスマートボールのゲームコーナーを設け、無料で芋煮も提供し、大勢の来場者が行き交い、ゲームや飲食を楽しんでいた。

 

 大自然の中にある施設の敷地は広大で、2004(平成16)年の10周年に合わせ、第1回目の植樹祭を行い、緑化活動に取り組み整備を進めてきた。

 

 さらに3年前から施設周辺と裏山に憩いの場としてルピナスの植栽と東屋を建設。満開となったルピナスの丘を見てもらおうと、送迎車を運行し希望者に見学ツアーも実施した。

 

 ルピナスの丘は一部高速道路に面し、塩谷丸山が一段と近く見え、赤や紫の群生が見事に満開となり、海まで見渡せる絶景が広がりルピナスまつりに相応しい日となった。

 

 ◎社会福祉法人塩谷福祉会(外部)

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