危険物油槽所で火災発生を想定 小樽市消防本部

 小樽市消防本部は、2024(令和6)年度危険物安全週間(6/2〜8)の啓発行事の一環として、6月5日(水)10:30から、危険物油槽所の河辺石油株式会社小樽配送センター(色内3)で、同センター7名を含む同部署員合わせ30名が参加し火災防御訓練を実施した。

 

 火災対策を確立するとともに市民及び関係者に対して火災予防意識の高揚と啓発を目的として、消防隊による危険物施設の火災を想定した火災防御訓練を、事業所と消防施設で交互に実施している。

 

 水をかけると逆に勢いが強くなる化学物質の火災の場合に泡消火剤などを撒くことのできる化学車1・2など6台が出動。今回は訓練のため水の放水にとどめた。

 

 大規模地震が発生し、油槽所内の配管が破裂して危険物が流出し火災が発生したことを想定。同センター職員2名による消火器による初期消火を行った後、避難誘導等の訓練、消防署の各部隊により、防御服を着た消防隊員らが4口から一斉に放水し消火訓練を実施した。

 

 阿部博康消防署長は「危険物油槽所の事業者と消防機関との訓練を通し、連携を確認できた。危険物施設は火災が起こると大変なことになるため、施設の方々の初動対応、消防機関の初動対応が確認でき、この訓練は有意義なものだった。

 

 事業者の皆さんも危険物を取り扱っている意識が高い。小樽では、昨年危険物施設での火災の発生はなく、今後も維持していきたい。市民の方には、普段の生活に密接している危険物、日頃から危険物の危険性を認識して取扱いには注意してもらいたい」と講評を述べた。

 

 ◎小樽市消防本部のHP(外部)

 ◎関連記事