小樽の祝津(祝津3)前浜を会場にうまいもんが大集合する、おたる祝津にしん・おタテ祭り(中村啓太実行委員長)が6月1日(土)10:00から開幕した。
長年実行委員長を務めてきた山岸篤史氏から、若手の漁師・中村実行委員長に交代して初めての開催となった。
9:30から木村文彦小樽稲荷神社宮司による大漁祈願祭が行われ、関係者約20人が玉櫛奉天を行い祈願した。
オープニングセレモニーで、中村実行委員長が開幕を宣言し、迫俊哉市長が開催の挨拶をした。
おたる潮太鼓保存会の潮太鼓が祭りムードを高める中、小樽市鰊御殿主催のニシン放流式が行われ、大勢の家族連れが列を作り、用意されたにしんの幼魚500匹を、それぞれバケツ入れて運び海に放した。
テント会場では、若手漁師チームが用意したホタテ2,000個を炭火で焼き、焼き立ておタテとして1個300円・2個500円で提供。買い求める人の長蛇の列ができ、市内在住の女性は、「並んで食べた。大きくて香ばしくて美味しい」と満足していた。
その隣では、特賞(各日1本)のニンテンドーSWITCHが当たる、祝津おタテくじ大抽選会が行われ、11:00頃までに1回500円くじが750本も売れていた。豪華景品がはずれてもおタテ焼2個がもらえ、抽選発表は14:00頃に行われた。
ほっけの開きがクルクル回る祝津海産市場即売会では、にしん・ホタテ・ウニ・カレイ・水産加工品などが販売され、ニシンを使った犬用おやつの販売もあり、タルシェ号も登場。
浜の母さん特製おタテ汁やプチ小樽群来太郎丼、ホタテの炊き込みご飯の販売もあった。
ホテルノイシュロスでは、食べるスープ・しりべしコトリアード、にしん群来バーガー(各日150食限定)を販売。ホテルの宿泊客しか食べられなかったアップルパイロールも初登場した。小樽なるど屋などのキッチンカーも並び、オリジナルおタテメニューを提供。
小樽商科大学大津ゼミ生5名が、ホタテやイソガニ釣り体験・海辺の工作体験など各コーナーに協力。なかなか釣れないホタテだったが、子どもたちが釣り上げる度に、歓声が沸き起こっていた。
茹でたてタコの即売会でも長蛇の列ができ、会場の鍋で茹でたタコの大きな足を切り分け格安で販売した。
11:30前には、各日500匹限定のにしん焼きも始まり、竹串に刺さった大きな鰊が配布され、香ばしい香りが漂う会場の炭焼き台でじっくりと焼いた鰊を頬張り舌太鼓みを打った。
整理券は11:30・12:30・13:30・14:30の4回配布されているが、1尾500円で販売されている有料コーナーでは待たずに食べられる。
小樽海上保安部では、祭りに合わせて日和山灯台の一般公開を実施し、灯台の見学・パネル展示・制服試着体験・うみまるとの記念撮影が行われた。
昨年実現しなかった同庁の飛行機が、10:40と13:20の2回展示飛行され、千歳基地から青空の会場上空を飛ぶ貴重な光景とあって、同灯台敷地内で撮影を試みる人や、轟音と共に頭上に来る飛行機に、会場で手を振る来場客の姿も見られた。
2日(日)は、にしん焼き500尾(1尾300円)、炭火焼きおタテ2,000個(1個300円、2個500円)などと、14:00から小樽産塩かずのこつかみ取り(1,000円)も先着30名で実施される。10:30と13:30の2回、海上保安部のヘリコプターが展示飛行を予定している。
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