第13回和を遊ぶ6/9開幕 稽古にも熱

 6月9日(日)に、小樽市民会館自主事業小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)が、第13回和を遊ぶを小樽市民会館(花園5)大ホールで開催する。

 

 小樽に息づく伝統文化を後世にまでも伝えたいと立ち上げたこの催しも、今年で13回目を迎える。

 

 4月13日(月)から舞台稽古が行われ、開幕2週間前の5月25日(土)には、15:00から企画作品「幻想」、17:00から小樽の選ばれし殿方による日本舞踊の舞台稽古が行われた。

 

 当日11:00からのロビーでは、寿司や菓子、着物や和装肌着や足袋の販売。華展や書道展などやお休み処も開設する。

 

 また、「能の世界を覗き見る」と題して、能面の展示と能面作家外沢照章氏による解説、旧岡崎家能舞台を生かす会の協力で、能楽のいろは・小樽市能舞台の解説も行われる。

 

 12:30からホールで15の演目が行われ、箏や尺八・太鼓の演奏、女性や男性の合吟・剣舞・民謡・日本舞踊など、日本文化が華やかに繰り広げられる。

 

 小樽の選ばれし殿方の第6弾目は、40年ほど前に家元の片腕・藤間琇豊氏が振付した演目で、「大和楽 おまつり」を再演する。出演者は、これまでの中村全博・尾崎伊知朗・本間直人・村岡啓介・鹿角健太・黒田敬史6氏のほか、新たに中村吉宏氏・三宅大輔氏が加わる。

 

 トリを飾る企画作品「小樽幻想」は、まるで現実から離れたような幻の世界のような、幻想的な小樽の風景を見て、現実にないことを思い描いたり、それぞれの幻想を体験する機会となる。

 

 生派邦楽会「雅貴代会」、藤間扇玉会、日本詩吟学院小樽しりべし岳風会と、葦牙小樽支部長の伊藤玉枝氏の俳句と、眞柄利香氏の小樽風景写真を盛り込み、小樽の空気感を醸し出した。

 

 さらに、東京を中心に活躍の都山流尺八楽会竹林軒大師範の難波竹山氏と北大大学院生でコンクール受賞者の綛谷徳馬氏が尺八の生演奏を行う。

 

 構成・脚本を担当している藤間扇久華氏は、「毎年、小樽をテーマにしている企画作品で、いつか作りたいと思っていた幻想。眞柄さんの展覧会を見た時に心の琴線に触れた。いつか何かの形でコラボレーションさせてもらおうと思っていた。

 

 曲はドラマチックな素晴らしい曲。盛り上がる最後は、お客様に力を与えたい。市民の方々に、小樽の素晴らしい風景に気付いた時に発想が湧き、生きる力が沸き上がったり、箏や尺八・詩吟・踊りを見ながら、幻想体験をしてもらいたい」と話した。

 

 昨年好評だった詩吟体験を、今回はステージで「真似手見世〼吟節回」を企画。花園のママ5名をゲストに、岳風会の會田岳抄氏が会場の観客に向けて指導する。

 

 會田氏は、「会場の皆さんに指導した後は、講座の成果を花園のママさんに吟じてもらう。詩吟はいつでもどこでもどなたでも、長い息を出したら長生きできる健康の秘訣。美しい発音を学んでもらいたい」と来場を呼びかけている。

 

 昨年から外国人の方にも楽しんでもらおうと、英語での上演アナウンスも行い、日本の伝統文化を楽しんでもらおうと、おもてなしの心を込めている。

 

 小樽市民会館自主事業小樽伝統文化の会「和を遊ぶ」

 6月9日(日)開場12:00・開演12:30

 全席自由前売券1,500円、当日券2,000円、幼児膝上無料

 

 ◎小樽市民会館第十三回和を遊ぶお知らせ(外部)

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