3月10日(日)に行われた小樽観光大学校(迫俊哉学校長)主催の第16回おたる案内人マイスター検定試験に、受験者7名全員が合格し、5月8日(水)10:00から市役所(花園2)で授与式が開かれ、迫学校長(市長)からマイスター合格証が手渡された。
ひとづくりはもとより、まちづくりや地域を誇る文化の醸成を組み込んだプログラムにより、小樽の歴史や文化などに対する幅広い知識を有した、地域に誇りを抱く市民や産業人の育成を目指し制定された。
受験資格は、1級検定試験に合格し、ブラッシュアップ講座を2講座受講していなければならない。必修ではないが、課題提出や指定されたイベントや行事に参加すると体験ポイントを獲得できる合格サポート制度もある。
今回の合格者は、成大永さん・中山千草さん・谷克紀さん・今野香織さん・伊勢谷朋子さん・小田幸雄さん・島口真利絵さんの7名で、累計60人目となる。
迫学校長は、「おめでとうございます。7人のうち3人は移住した人で大変嬉しく思う。コロナが5類に移行され、沢山の観光客も訪れ、より質の高いサービスが求められる。皆さんの力を借りながらおもてなし観光の推進に努めたい」と期待を寄せた。
成さんは韓国から日本に移住して11年目、北海道には8年目。「韓国人向けのガイドやドライバーをしている。小樽には外国人が多く来ているが、地元の情報には詳しくない。旅行のパターンが決まっている。
小樽の良いところ、北運河・天狗山・銭函海岸などを外国人に伝え、見どころが増えると思うので、やりたい人がいたら一緒にやっていきたい」と話している。
2018年ミスおたる経験者の中山さんは、「おたる案内人の勉強をしたことで、小樽の知らないことを知ることができ、すごく面白く見れるようになった 地元の人にも小樽の良さを伝え、小樽を再発見してもらいたい。これからはガイドの仕事もしたい」とした。
谷さんは、「おたる案内人に合格した時からマイスターまで取りたくて、3年で合格した。個人的に、日本遺産の認定に向けて頑張っていて、17日に認定に向けての調査があり、日本遺産の講座を受講し、小樽案内人マイスターとして案内役を頼まれている」と話した。
高齢者施設で看護師をしている今野さんは、「旭川に住んでいた頃、小樽に度々訪れ、素敵な町で2000年に引っ越してきた。散歩を繰り返すうちにあちらこちらに歴史が転がっていて、知れば知るほど小樽の歴史が好きになり、長男が受験勉強時に母親の頑張りを見せたいと案内人の勉強を始めた。
定年退職したら、役に立てることがあるかもしれないが、素敵な小樽に住んでいる市民にももっと目を向けてもらえるように何かしたい」と話している。
小田さんは、小樽が好きで高校卒業後移住して50年。「市内を歩きまわるのが好きで、これまでも楽しんできた。昨年から案内人1級になりガイドの仕事を始めた。マイスターのことはあまり意識していなかった。小樽の古い建物、古い匂いが好き。口ではなかなか言えないが小樽の情緒も伝えたい」とした。
今年3月に小樽観光協会に入社した新人で、同協会でマイスターの資格保持者の島口さんは、「資格をとったきっかけは、札幌に住んでいた頃、知人に小樽はいいよと勧められて小樽が気に入り好きになった。観光の仕事がしたくて念願が叶い、仕事でも役立てたい」と意欲を示していた。
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