2012(平成24)年の大学構内で飲酒による死亡事故から12年が経過した5月7日(火)、国立大学法人北海道国立大学機構小樽商科大学(緑3・穴澤眞学長)では、12:15から体育館前の誓いの碑前で、親族・学生・学校関係者ら約70名が出席し2024(令和6)年度追悼式を行った。
2012(平成24)年5月7日、大学構内のグランドでアメリカンフットボール部員がバーべキューパーティを行った際に、飲酒による事故が発生し、未成年者7名を含む9名の学生が救急搬送され、うち1年生の男子学生1名が、5月24日に尊い命を失う痛ましい結果を招いた。部員50人を無期停学などの懲戒処分とし、同年7月に同部を廃部とした。
毎年追悼式に出席する遺族の心情はあの日と同じで、12年もの月日が経過しても辛い気持ちは変わらないと強調した。
穴澤学長は、「私たちは、飲酒事故を未然に防ぐことが出来なかったことを、心より反省し二度とこのような事故を起こさないことを誓う。そして、毎年この時期に誓いの碑の前で故人を追悼し、改めて全学年挙げて飲酒事故防止に取り組む強い決意をここに表明する」と式辞を述べた。
学生を代表して池田継学生自治会長(3年)は、「飲酒事故から12年が経った。あの事故で青春を謳歌するはずだった大切な先輩を失った。それ以来、学生の間でも事故の再発防止に努めてきた。悲しい事故が起きてしまったこと、事故を繰り返してはいけないと、先輩から後輩へ今も語り継がれている。
このことを私たちは忘れずに、そして、今日この碑の前で改めて、飲酒事故の再発防止に努めることをかたく誓う」と誓いの言葉を述べた。
遺族・穴澤学長・池田学生自治会長の4名で献花し、参加者全員で黙祷を捧げ、故人の冥福と飲酒事故再発防止を心に誓った。
式が終わり、遺族は「辛いです。何年経っても気持ちが変わることはないと思う。どの親も同じ気持ちだと思う。これからも飲酒事故に繋がるようなことは、絶対にしないでもらいたい」と話していた。
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