4月30日(火)、ジーンズショップロッキ経営の平山秀朋・三紀子夫妻が運営する、小樽梁川通商店街の古民家をリニューアルした複合文化施設裏小樽モンパルナスの内覧会が、5月2日(木)のオープンに先立ち実施された。
築100年以上で造り酒屋の直売所だったA棟と増築した年代不明のB棟・C棟が繋がった木造2階建ての借家で述床面積380㎡。
昨年10月から、古い建物の良さを活かそうと、老朽化が激しい屋根などの改修工事や水回りを新しくするなどを行い、同夫妻の友人らも助っ人で協力。
家具は、先日閉店した喫茶一番庫の佐々木さんからの寄贈や、市立小樽図書館で使用されていた椅子13脚が巡り巡って辿り着き、それらが過ごしやすい雰囲気を醸し出している。費用は、助成金やクラウドファンディングなどを活用。
A棟1階は、椅子席40席で作品展示会や映画上映会・アコースティックライブ・講演会などが行われるレンタルアートスペースとして活用。PAシステムも完備、キタラで調律を行なっている人から譲り受けたピアノやFree Wi-Fiある。
B棟1階は、3時間から1ヵ月まで短期で借りられるレンタルカフェ「GCGB(good coffee good book)」で、創業したい人のトライアルに軽食や菓子の販売を絡めたイベントや、家族や仲間とのプライベートパーティにも利用できる。製氷機もありキッチンを完備。同図書館が取り組むまちなか図書館も開設し貸出も行う。
C棟1階は、手宮線沿いにあったbumcurryが移転し、新規オープンする古着屋discoがテナントして入居する。5月1日(水)から1週間ほどプレオープンを予定。
3棟の2階は、民泊できる裏小樽モンパルナス・イン(UMI)で、営業開始は6月以降の予定。
5月2日(木)・3日(金)はウラオタルバザールを開催。市内外のアーティストによる出店や野菜販売などが出店。2日(木)は、札幌在住の八田ケンヂ氏と小樽在住のミュージシャン花男氏によるライブ「小樽の裏の美術館」を開催。
平山氏は、「表現したい気持ちを後押し。そのきっかけとなる場所、アートを拠点として地域づくりをしたいと、4年かけてのプロジェクトが、ようやくここまで来た。
これがスタートとなる。1人でも多くの人に知ってもらい、場所を使ってもらいたい。料金もリーズナブルに設定し、気軽に自分たちの表現する場所に使ってもらいたい」と話している。
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