4月26日(金)11:00から、小樽市役所(花園2)で4月の市長定例記者会見を行い、小樽市住宅エコリフォーム助成事業とおたる子ども未来塾について報告。質疑に対応した。
冒頭、迫俊哉市長は、4月21日(日)に開かれた第3号ふ頭クルーズ船岸壁併用記念式典に触れ、「ダイヤモンドプリンセスの寄港に合わせて開催し、乗船客2,600人あまりの半数以上が小樽を散策し、5月以降も多くのクルーズ船が寄港し、堺町通りや都通りなどの商店街も回遊性を高める取り組みを進めたい」とした。
5月3日〜6日の4連休では、市内のホテルではおおむね満室となり、4月下旬は常時2/3の利用客で例年を上回る利用状況。これから大型連休となり、さらに多くの観光客が来ると期待。同市を訪れ、文学館・美術館の特別展やレールカーニバルなどのイベントとともに観光を楽しんでもらいたいとした。
小樽市住宅エコリフォーム助成事業は、既存住宅の断熱や設備機器などの省エネ改修を行った際に費用の一部を助成するもので、2016(平成28)年度から実施されている助成に、ゼロカーボンの取り組みを推進するため、国や北海道の助成事業を活用し、制度内容の拡充を図り運用する。
拡充した主なもとのして、対象工事費の合計助成率を40%・限度額40万円に改定し、ZEH(net Zero Energy House)水準工事費の合計助成率は80%・限度額70万円。
若者夫婦世帯(所得者が40歳未満)や子育て世帯(18歳未満の子が同居)は、限度額15万円加算。省エネ基準限度額55万円・ZEH水準限度額85万円。先着順で予算額855万円に達した時点で受付を終了する。
現状として、2023(令和5)年1件・2022(令和4)年3件・2021(令和3)年12件。物価高騰により減少しているが、市民に利用してもらい環境負荷の低減に努めたいとした。
◎小樽市住宅エコリフォーム助成制度令和6年度受付中(PDF)
小樽市では、ひとり親世帯や経済的に不安を抱えている世帯の中学生を対象に支援する、おたる子ども未来塾を実施。
学習教室形式で、学習習慣及び基礎学力の定着・進学のための学習指導を行い、進路・勉強、子育てに関する相談にものる。
同事業は今年で6年目となり、当初11名でスタート。継続する生徒を含めて毎年40名を超える生徒が受講し、令和6年3月には47名が登録。
それぞれの目標に向かって勉強に励み、2020(令和2)年度以降は全員が志望校に合格している。2021(令和3)年度から受講歴のある高校生も受け入れ、今年度から受講歴のない高校生にも対象を拡大し、新規の1年生と2年生が1人ずつ入り、継続した子どもと合わせ高校生全員で17名。毎週土曜日午後に勤労青少年ホームで参加費無料。
2020年〜2050年の30年間で子どもを産む中心となる20〜39歳の女性が、50%以上減少する自治体を「消滅可能性自治体」とした件に関し、「以前から出ていたフレーズで、この間、対策を講じていなかった訳ではない。
引き続き、人口対策・少子化対策に取り組み、人口減少は危機として捉えると表現。家計負担の軽減だけではなく、子どもを産み育てやすい環境の整備にも力を入れる必要がある。
要望のあった総合公園の整備の着手や保育環境の整備、放課後児童クラブの開館時間の延長や給食費については、教育委員から指摘があり2月の無償化を実施。全体的の無償化は検討中で、一方ではアレルギー対策が求められ改善する必要がある」と回答した。