ゴンドラ事故に備え合同訓練! 小樽天狗山ロープウエイ

 春の行楽シーズンに備え、小樽天狗山ロープウエイ(最上)で、4月9日(火)10:00から、小樽市消防署機動1課9名とロープウエイ運行会社の中央バス観光開発株式会社天狗山観光事業部10名が参加し合同訓練を実施した。

 

 市内で積雪ゼロを観測しているが、天狗山は未だに積雪状態で冬景色が広がっている。

 

 4月13日(土)からの夏期営業が始まる前に、多くの観光客が利用するロープウエイ事故の発生を想定し、消防署と同社の連携体制強化を図って行われた。

 

 ロープウエイ山麓駅に停車中のゴンドラ内で、運行会社職員から内部の構造について説明があり、救助ハッチコックを開放しゴンドラ内の乗客の救助方法について流れを確認。

 

 その後、電気系統の故障により山麓駅から約70m地点(地上高15m)で停止したとの想定で、同社職員による避難器具を活用した乗客救出活動を実施し、救助袋を使って乗員を速やかに救出。

 

 ゴンドラ内にいた消防署員2名がロープによる緊急脱出訓練を実施し、ロープ伝いに降下し訓練は終了した。

 

 本田博嗣機動1課長は、「本日の訓練は、小樽市消防署と天狗山ロープウエイ事業所との連携をねらいとし、ロープウエイ事業者からゴンドラ内の説明を受けてから訓練を実施したため、大変スムーズな救出訓練となった。

 

 これから観光シーズンに入り、乗客を安心・安全に救出できるよう、情報交換や連携強化を進めてまいりたい」と講評を述べた。

 

 近年、小樽管内でゴンドラ事案は発生していない。

 

 ◎天狗山ロープウエイ(外部)

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