小樽市(迫俊哉市長)と株式会社タイミー(東京都港区・小川嶺代表取締役)は、市内の労働力確保と関係人口創出に関する連携協定を結び、3月28日(木)13:00から市役所(花園2)2階市長応接室で締結式が行われた。
緊密な相互連携を図り、双方の資源を活かした事業に協働で取り組み、市内の労働力確保と関係人口創出を推進することを目的に、同社・石橋孝宜執行役員と迫市長が協定書にサインし締結を交わした。昨年10月にニセコと倶知安町で包括連携協定を締結し、同市は3例目。
同社は、2018(平成30)年8月にサービスを開始し、全国7支社7拠点で働きたい時間と働いてほしい時間をマッチングするスキマバイトサービスを展開中で、今働ける仕事が見つかり、面接や履歴書なしですぐに働け、給料は即日支払われる、今までにない新しい働き方を提案。
2024(令和6)年2月現在、小樽市でのタイミー活用数は前年同月日約2.2倍。事業所は前年同月比約3.1倍となり、この協定では、学生・子育て世代・シニア層などの市民がタイミーを利用することで、地域の潜在労働力を喚起し人手不足解消を目指す。
迫市長は、「連携協定で市民に対しタイミーの利用を促すことで、地域の潜在労働力を喚起し、人手不足の解消を見出す。観光業での活用を広げ、そののち様々な業種で展開を進める。
さらに、市内で働く体験を通じて、第2のふるさとを見つけられるサービスの滞在型のタイミートラべルも合わせて活用させていただき、道外からの関係人口創出と移住定住を繋げる目的とした取り組みも進める予定。本市の課題解決に協力を求める」と述べた。
石橋執行役員は、「1時間から仕事ができ、面接・履歴書なしで働け即日に支給。最短7秒でマッチングも可能。4か月で100万人ずつ増えていて、若い年代が多く、60歳以上も3%を占め、学生や会社員の副業にも。眠っている労働力を起こし地域の労働力を喚起しながら、人手不足に貢献したい。
ニセコと倶知安で協定を締結して5ヶ月が経ち、締結前よりも数倍に増え、札幌から働きに来る人やニセコで働きたい人の思いが叶えられた。年間通じて働け続ける場所がポイントで、夏は他の産業で使ってもらうことで、地域で働く習慣を根ざしたい」とした。
市では、短期的な足りない労働力確保のスキマバイトと、関係人口から定住・移住に繋げるタイミートラベル(新年度新規のワーキングホリデー事業)で年間15件を目標に、このシステムを活用していく。今後は事業者への周知にも力を入れたいとした。