小樽サンモール一番街商店街振興組合(三ツ野篤久理事長)と小樽ストリートピアノ実行委員会(荒澤之博実行委員長)は、東日本大震災が発生した3月11日(月)に合わせ、14:30からサンモール一番街(稲穂1)で、第13回ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニーを開催した。
同震災から13年が経過し、被災地のことを決して忘れないため、発生時刻の14:46に、荒澤実行委員長の合図ですべての被災地を思い黙祷を捧げ、引き続き商店街にあるストリートピアノを三浦明子氏が演奏。「ふるさと」と「花は咲く」を約100人の市民らと一緒に合唱し、鎮魂の祈りを捧げた。
荒澤実行委員長は、「ストリートピアノは13回。小樽では5回目から参加して今年で9回目。今年は12道府県22会場で同時開催している。被害に遭われた皆さんに、鎮魂の祈りと黙祷、ピアノの調べに載せて皆さんの心を届けましょう。皆さんの気持ちがひとつとなるように」と挨拶した。
三ツ野理事長は、「13年も経ったが今まだ問題が沢山ある。北海道のホタテやナマコまでにも大きな影響があり、新たな協力が必要。自然災害の少ない小樽に住んでいることに感謝し、防災パンフレットを見て防災意識を高めてもらいたい」と述べた。
昨年、東北を訪ねた三浦氏は、「東日本大震災の被災地へ出かけ、ピアノで交流しようと8年続けた。ニトリ財団の協力で、被災地の報告会としてのコンサートを3月2日(土)に旧三井銀行で開催した。今日は大勢の皆さんの歌声をピアノに載せて、被災地へ届くように一生懸命に歌ってほしい」と述べた。
セレモニーでは多くの人々が集まり、黙祷・合唱と続き、三浦氏が奏でる優しいピアノの音色が会場に響き渡った。東日本大震災と1月に発生した能登半島地震への募金箱が設置され、協力を募った。家族で確認!わが家の防災計画や災害の備えチェックリストと書かれたパンフレットも配布し、防災意識を高めるよう伝えた。
毎年参加している三浦さんは、「被災地に毛糸で編んだ靴下カバーを送り届けていたが、やめてしまうとなんだか寂しくなり、被災地が遠ざかってしまったようで、張り合いが無くなった。3月11日は孫の誕生日でもあり、ずっと忘れることはない」と話していた。
◎ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニープロジェクト(Facebook)
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