第11回国際スポーツ雪かき選手権大会(松代弘之代表) in 小樽2024が、2月18日(日)9:30から市内4つの会場で開催された。
入船六三町会会館周辺と石山会館周辺、松ヶ枝中学校周辺、潮見台会館周辺の雪かき会場で同時開催し、北海道科学大学木村研究室で研究を進めていたスノーセンサーグローブを導入し、森永製菓株式会社共同企画で実施された。
4会場で19チーム・85人がエントリーし、札幌学院大学まちおこし研究会(瀧沢友那代表)25人・北海道科学大学7人が大会運営スタッフとして参加。荒谷しげ子石山町会会長をはじめ、町会役員も競技に立ち合うなど協力した。
2021(2019)年から雪かき作業量を計測する機械を作ろうと研究を依頼。公平な審査になるよう同グローブの試行錯誤を重ね、このほど完成し大会初の導入となった。各班の1人が必ず装着するルールを決め、開会式で装着の仕方や競技のルールを動画で説明した。
北陵中学校(岡本清豪校長)に集合した石山会場の参加者は、同中1〜2年生の北陵中ヒデトーズ・北陵中さまーず・北陵中バレー部A・北陵中バレー部Bの4チーム。
岡本校長は、「楽しみながら地域に貢献してもらい、精一杯地域に力を捧げてください」とエールを送った。
開会式後に、雪かき会場まで歩いて移動。会場近くの電柱には、町内会役員による応援メッセージが貼られていて、参加者にも力が入った。
小樽の積雪は78cmもあり、同地区は独居老人宅が多く、生活道路も雪に覆われた狭い坂道が沢山あり、その中の小路4つで実施された。
最大2人が並んで歩ける道幅に広げる雪かき10分、その後、整地に20分かけて競技を実施。各班ごとに、「雪かきはスポーツだ!」の合言葉で競技を開始した。
各班の1人がセンサーグローブを装着し、他のメンバー全員が活動量計を交代でポケットに入れて、慣れないスコップで雪をかき分け、直射日光を浴びながら、雪かきに精を出し心地よい汗をかいていた。
活動量計での計測時の順位点+センサーグローブの測定値の順位点+出来映えの順位点で採点する。
同科学大学の小向さんと山田さんは同地区を担当。同グローブについて小向さんは、「大きく進化した。研究をしていた学生も頑張っていて、ここまでの軽量化は凄い」と話していた。
同バレー部Bは、グローブが作動していなかったハプニングに見舞われたが、もう一度やり直したガッツのある女子3人のチームで、「地域に貢献できて良かった。雪が硬かったが楽しかった。雪かきをしたところが埋まらないように整地し、これからも参加したい」と話していた。
ヒデトーズリーダーの中川英飛君は、「初めての参加で楽しかった。小樽は、お年寄りが沢山いるので、ちゃんと雪かきして階段を作った。これからは、自分の家の回りの坂にも階段を作ってあげたい。また参加したい」と話していた。
荒谷会長は、「ありがたいの一言。空家や通り抜け出来ない道路が増えた。若い人が来てくれて、毎年続けてくれていることもありがたい。スタッフの皆さんも大変」と感謝していた。
大会結果
中学の部優勝 北陵中さまーず
高校の部優勝 すーぱーゆきかきめん
一般の部優勝 チームへべれけ
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