米海軍の誘導ミサイル駆逐艦ラファエル・ペラルタ(スティーブンD.ザクタJr.中佐)は、入港を抗議する市民団体の呼びかけがこだまする2月5日(月)9:00、小樽港中央ふ頭4番に接岸。通常入港目的で2月5日(月)9:00から9日(金)8:59を予定。
6日(火)9:45からは、自衛隊小樽協力会(大川久美子会長)が、中央ふ頭4番岸壁で入港歓迎式を行った。
大川会長をはじめ、在札幌米国総領事館マーク・ウェベルス首席領事、小樽商工会議所上参郷光祐副会頭、海上自衛隊余市防備隊岩重吉彦司令らと、スティーブン艦長、キャメロンH.マッシー中佐らが出席した。
同船は、2021(令和3)年2月に神奈川県横須賀基地を拠点とする第7艦隊に前方配備され、小樽港へは初寄港となり、艦名は、イラク戦争中ファルージャの戦闘で、仲間を守り戦死した米海兵隊のラファエル・ペラルタ三等軍曹に因んでつけられた。
全長155m・全幅20m・喫水9.7m・排水トン数9,580トン・マスト高さ46.6m・最大上陸人員319人。
大川会長は、「今回の寄港は、物資の補給と乗組員の休養と聞いている。小樽でのひと時は、この時期ならではのアクティビティや旬の食材を使った美味しい料理を堪能し、ゆっくりと体を休めて楽しい思い出を作ってください」と歓迎した。
スティーブン艦長は、「元日に発生した能登半島地震で被災された皆さんへ、心よりお見舞い申し上げる。当艦には300名の乗組員がいる。2023(令和5)年1月に苫小牧港に寄港させてもらい、2度目の北海道。
小樽の素晴らしい文化に触れることができ、乗組員も私も心躍らせている。日本における米海軍のプレゼンスは、最も重要な2カ国安全保障同盟に対する私たちのコミットメントを示すもの。皆さんが示すご厚意は、日本とアメリカの間に存在する強固な関係の反映と言える」と挨拶し、「通常寄港の目的は乗組員の休養と補給。可能な限り、乗組員は小樽市内の観光や札幌雪まつりに出向き、この地域でできることを楽しみたい」とした。
また、抗議団体に関しては、「寄港に反対する人がいても、人々には言論の自由がある」と回答した。
その後、艦内見学が行われ、甲板では扉が開いた状態の主砲の5インチ砲を紹介。扉には、ペラルタ軍曹が戦死した当時の仲間がひとりひとりサインしたものが残されていた。
上空には電飾が吊るされ、雪あかりには間に合わないが、小樽の風景に溶け込もうと友好を示していた。
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