OMO5小樽 by 星野リゾートと住吉神社参道等整備に都市景観賞

 小樽市(迫俊哉市長)では、第25回小樽市都市景観賞に、OMO5小樽 by 星野リゾートと小樽総鎮守住吉神社参道等整備の2件を決定。同リゾート・種市裕介総支配人、株式会社オルゴール堂・葛巻勝広代表代表取締役、同神社・星野昭雄宮司が出席し、12月22日(金)13:00から市役所(花園2)市長応接室で表彰式を行った。

 

 小樽市景観賞は、小樽の歴史と風土に調和した都市景観を創り出している建築物やイベントなどを表彰することにより、都市環境の向上とまちづくりへの関心を高めることを目的に、1988(昭和63)年に創設され、2年に1度、自薦他薦を問わず募集している。

 

 今回は7月1日~8月31日を募集期間とし、周辺景観と調和・単体としての価値・まちなみとしてのデザイン・都市景観形成に対する理解と積極的な取り組いなどを評価し、11月24日(金)10:00から、小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観審議会を開催。小林孝二会長や遠藤謙一良都市景観選考委員長らが議論し、慎重に選考した結果を踏まえあ2件に決定した。

 

 ◯OMO5小樽 by 星野リゾート

 建物は、1933(昭和8)年建造の旧小樽商工会議所(小樽市指定歴史的建造物・指定第10号)。鉄筋コンクリート造3階建で、2018(平成30)~2021(令和3)年に改修、2022(令和4)年1月に同リゾートとしてオープン

 

 未使用状態が続いていた同会議所を改修するとともに、新築棟を併設しホテルとして再生させた。外観をほぼ変えることのない改修を行い、耐震改修を実施し、歴史的建造物を再生させた好例として評価された。(写真提供:OMO5小樽 by 星野リゾート)

 

 ◯小樽総鎮守住吉神社参道等の整備

 2018(平成30)年鎮座150周年を記念し、2022(令和4)年にかけて整備された。2018(平成30)年~2019(令和元)年には参道の階段及び石畳の改修、2020(令和2)年~2022(令和4)年にスロープの整備・鳥居49基建立し副参道の整備。2021(令和3)年に参道脇の樹木の枝払いを実施。

 

 鎮座150周年記念事業として整備が行われ、参拝する環境が整えられた。参道脇の樹木の枝払いにより、参道から海を望む景観と海側から社殿を望む景観が創出され、小樽にとって象徴的な場所である住吉神社を、より親しみやすい場所にしていこうとする姿勢や丁寧な空間づくりが評価された。

 

 迫市長は、「2件に共通するところは“再生”。商工会議所を生かした施設を再生し、ホテルを創っていただいただけではなく、観光客の皆さんに小樽のPRを合わせて提供していただき、感謝している。今年の上半期、宿泊客数が過去最高となり、ようやく通過型観光から滞在型観光に移行している。一方では、観光客に楽しい時間をどうやって過ごしていただくか改めて課題もある。

 住吉神社参道等の整備など、歴史を大切にした2件の再生はとても嬉しい。歴史は一番の強み。歴史を大切にしたまちづくりを行っていきたい」と述べた。

 

 受賞された2件については、来週の12月25日(月)に都市景観賞の銘板を設置する予定。

 

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