小樽地区漁協青年部出前授業 活タコに触れる体験も

 12月14日(木)12:55〜13:40、小樽市立塩谷小学校(塩谷2・加藤俊明校長)で、小樽地区漁協青年部連絡協議会主催の出前授業が行われ、5年生11名が参加した。

 

 北海道漁業協同組合連合会小樽支店1名と同組合2名、漁師の村上さん・小林さん・土井さんが講師を務め、小樽で獲れる魚についてや漁師の仕事などについて語り、生きたタコに触れる貴重な体験も行われた。

 

 最初に、北海道に78もある漁業協同組合は、全員が力を合わせ資源がなくならないよう、魚を育てながら漁を行い、助け合うための組織であると紹介。

 

 北海道では約120万トンの魚が獲れ、3匹に1匹は北海道の魚。ほたては42万トンの水揚げ量で、全国の84%、こんぶは1万970トンで、全国の93%、さけは7万9千トンで、全国の98%を占めている。

 

 小樽で獲れる魚の金額(2023年1〜11月)では、1位はほたて2,230トン7億4,500万円、2位うに13トン3億8,200万円。次にそれぞれの漁の方法や獲れる時期・特徴、漁師の1日の流れも紹介された。

 

 北海道では、小樽と石狩だけで漁が行われるシャコ漁は、海底に仕掛けた刺し網でシャコを獲り、網を揚げて網から外しその場で茹でる。4月〜6月の春と10月〜12月の秋の2回獲れる。海底に巣穴を掘って生活し、大きな時化の後にえさを求めて動きまわるため沢山獲れる。

 

 資源を守る事も重要な仕事の漁師は、網の目を大きくしたり魚を育てて放したり、小さな魚を守り、魚を獲れない場所や期間を作るなど決めごとも紹介。

 

 元気な生きたタコ(推定12〜18kg・メス)をビニールシートの上に出し、児童みんなで触る体験をした。大きなタコは、ぬるぬるして吸盤が手に吸いついていた。

 

 ほとんどの児童は初体験で、恐る恐る触ってみる児童もいたが、次第に慣れていき観察しながら触り、疑問に感じたことを質問。吸盤の配列が均等なのがメスだと、オスとメスの見分け方を説明した。

 

 全員が質問する時間を設け、「漁師は何時間漁をするのか?」、「大変なことはなにか?」などを聞き、45分間の授業はあっという間に過ぎ印象に残る授業となった。

 

 積極的にタコに触っていた児童は、「初めてタコに触りぬるぬるした。吸盤が吸い付いてきた。どんな魚が獲れるのかも知ることができ、楽しい授業だった」と満足した様子だった。

 

 加藤校長は、「魚の話の他に、漁師さんの生活についても知ることができ、職業についても学べ良い機会となった」と話した。

 

 ◎小樽市立塩谷小学校(外部)

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